可愛い妹1 ページ6
盆や正月になると家族で顔を出す家がある。
その家は広くて綺麗で、俺がチビの時から世話になってる。
世話好きなばあちゃんと優しい典子おばさん、そして妹のような存在のA。
このAがこれまた可愛い。
俺が10歳の頃にあいつは歩き始めて、ころころと俺の後ろを着いて回るAが超絶可愛いかった。
でもそれはあいつが中学校に上がるまで。
それ以降は帰ってきても「キヨ兄おかえり！」と出迎えてくれることも無ぇし、手を引いて走り回るなんて夢のまた夢。
__
もじもじとしながら俺を出迎えたAは、あの頃よりもずっと大人びて見えた。
A 「あ、う……キヨ兄、お帰り」
すらっと伸びた背丈も、女らしい体の膨らみ方も、全てが俺の知ってる可愛い妹じゃなくて、少し驚いたぐらいだ。
そしてため息をついていたAに声を掛けたあの時。何かを欲しがるようにじっと俺を見つめてきたあの視線は、なんというか女らしかった。
俺の知ってる可愛い妹は居なくなったと思っていた。
だけど、
俺が姫抱きをしてやった時の反抗や俺に抱き着いてきた時のAは、まだまだ俺の知っている可愛い妹で。
俺も、嫌な大人になったなとぽつりと思う。
俺の知らないあの女らしいAは誰の影響からなんだと、少し妬いてるところが。
あいつは俺の事を唯の親戚の兄ちゃんとしか思ってねぇんだろうけど。
つーか、そう思ってもらってなきゃ俺が困る。
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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます！とても励みになりました！お目に入れて頂き光栄です！これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして！毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています！ (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2019年8月12日 23時
