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叶わない12 ページ15

シャワーを浴び、洗顔して、寝る準備をしている時。

『キヨ兄、ドライヤー使っていい?』


キヨ 「あぁ、洗面所でな」

『ん』

ぶおーんとドライヤーで髪を乾かしていくと、

キヨ 「やっぱうるっせぇな」


『何、キヨ兄大きい音苦手なの〜?』


キヨ 「あぁ?何だってぇ?」


『キヨ兄ってびびりなの〜?って言ったの〜!』


キヨ 「はぁ?びびりじゃねぇよ!」


『何で悪口は聞こえんの?んふふふ…』


キヨ 「地獄耳だからなぁ〜」


『あ、今威張ってるでしょ』


キヨ 「お前は早く終わせよ、うるっせぇんだよドライヤー!」


『もう少し待って!』

と言った瞬間の事だった。

ばちんと言って暗くなる部屋。そして止まるドライヤーの音。


『きゃ…っ、待って…ほんとに無理……』

目の前には鏡がある。暗闇だけど薄ら自分の顔が見える。

ほんと、幽霊は駄目……ほんとに無理……


その場に顔を覆って蹲る。

目を閉じていると隣の部屋からはがたがたとキヨ兄が動いている音がする。そして、ちかちかと電気が付いた。


キヨ 「大丈夫か、A」

隣にキヨ兄の気配がする。

顔を上げると、ぽんぽんと頭を撫でられる。

『う……怖かった…』

ぽすん、とキヨ兄の肩に頭を預けて鼻をすする。


キヨ 「…よしよし」

キヨ兄はずっと私の頭を撫でてくれて居て、いつの間にか眠ってしまっていた。


キヨ 「あ、やば。編集してたやつ死んだわ」


がっくりと肩を落とすキヨ兄が居たとか居ないとか。

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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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