･ ページ4
Aside
風呂あがり、私たちは多目的スペースというちょっとした広場に集まってババ抜き大会をやっていた。
負けた人が、審判(？)の野坂さんが考えた罰ゲームをうけるという在り来りなものだ。
私は三番目に上がったので、高みの見物。今は坂野上くんと西蔭さんの一騎打ち。
野坂さんの考える罰ゲームってエグそうである。
そして坂野上くんは非常に分かりやすかったため、西蔭さんに敗北して罰ゲームを受ける事になった。
「坂野上くん、この中からカードを一つ選んで」
「えっと…………じゃあこれで！」
坂野上くんが勢い良く引き抜いたカードには、�爛ΕД妊�ングドレスを着て君が代を歌いながらソーラン節�瓩判颪い討△辰拭�
「おめでとう。じゃあこれに着替えて」
と野坂さんは坂野上くんに純白のドレスを手渡した。なんで持っているんだろう。
「本物じゃないから安心して。衣装用だよ」
早速着替え始めた坂野上くんにぎょっとする間もなく、タツヤが視界を覆ってくれた。
「女の子がいるんだから駄目だよ」
「あっ！ごめんなさい！」
坂野上くんが着替え終わった頃、視界も晴れて最高にシュールな場面を見ることになる。
「き〜み〜がぁ〜よ〜を〜はぁ〜」
ゆったりと国家を斉唱しながらウェディングドレスを身に纏い、キレッキレのソーラン節を舞う坂野上くん。
それに加えて物凄く真剣な顔で大真面目にやっているでシュールさが増して、笑わずにはいられなかった。
「ふぅ………いい汗かきました！」
「最高だったよ、坂野上くん。見て、Aさんツボにハマってるよ」
「ごめっ……なさい…………シュールすぎてっ…………ふふっ」
「お前意外とああいうの好きなのか」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るぴゃん x他1人 | 作成日時：2020年3月18日 8時
