ベテルギウスの泣く頃に。S (ページ17)

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Aside

「父さんを怒らせちゃった…………このままじゃ駄目だ、父さん」

涙がぼろぼろ、ぼろぼろぼろ。

正式にオリオンに入って、ちゃんと見てもらわないと、父さんの役に立てるって、ちゃんと、見てもらわないと、

私が愚図の役立たずだから、父さんは怒って、私のために怒ってくれたんだから、期待に応えないと

私がしっかりすれば、父さんも昔の優しい父さんに戻ってくれて、家にも帰ってくれるようになって、暴力も暴言もやめてくれて、楽しかったあの頃に戻れるに決まってる。

暴力も暴言も、私に期待してくれてるからやってるだけで、私が、私がだめだめなのが悪くて、

全部私が悪いんだから、頑張らなくちゃ、父さんが初めて頼ってくれた、だから、六年続けた陸上もやめて、身内だけのサッカー部に飛び込んでここまで来て、

大怪我したっ -て、死に物狂
いで#リ期待に
ハビリし/て父さんのこたえるために

サッカーは手段父さん見捨て
な
い
で
昔みたいに家族団欒母さんが死んだのも私が愚図ダカラ;:)

「………………………………」

散らかり、荒れ狂っていた思考はやがてひとつに集束する。

〝父さんのためにオリオンに従う〟。

頑張るからね、父さん、私の事見ててね。