ベテルギウスの泣く頃に。S (ページ11)

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サボりページ11

Aside

「…………少年サッカー日本代表灰崎凌兵の意外な素顔。好きなものは女子の中で人気急上昇中のクマぞう」

「お前！何読んでやがる！」

慌てて立ち上がり、私のスマホを奪おうとする灰崎を不動さんが抑えて続き読めとを促す。

「悪魔的クールなルックスとは対照的に可愛らしいマスコットが好きな灰崎くん。特に好きなのはお風呂に一緒に入れる完全防水仕様の激レア、あっ」

灰崎にスマホを取り上げられ、電源を切られる。が、続きをヒロトが大声で読み上げる。

「クマぞうのぬいぐるみを獲るため、繰り返しUFOキャッチャーに挑戦する姿も目撃されている……………へー、ほーーーん」

「てめぇ…………！」

稲森先輩や野坂さんはしっかりサッカーに関係ある内容の記事なのに、灰崎だけクマぞうオンリー。

「野坂のも大概だなこれ。もっこり丘連発して、確信犯だろ」

ケラケラと笑う不動さんに疑問を抱く。

「……………？もっこり丘の何が駄目なんですか」

「さーな、野坂に聞いてみろ」

すっとぼけられた。別にそこまで気になった訳じゃないからいいけども。余裕があれば野坂さんに聞いてみよう。