十八話 ページ18
明一郎side
マズイなぁ…すごくマズイわ。
うん。
やだね。
後ろにとんでもない執着心の塊と苛立ちの塊が一緒くたになって立っている。寒気どころか痛みすら感じるくらいの、すごい視線が俺を貫いていく。
やだねぇー。
この人にしては低すぎる声が出たんだろう。
自分でも多分驚いてるような声が、俺を問いただす。
目の前が家なんだけどなぁー!!
なんで帰れないかねぇー!!
「そこの君、珍しい刀下げてるね。ちょっと白状してくれない?さっきの会合聞いてただろ」
「いや、本当にあんたの口調めちゃくちゃだな」
仕方なしに振り向いて、目一杯に嫌な顔をして見せると、めんくらったような顔になった。どうやら俺が同じか少し年上くらいだと思ってたらしい。
残念だけど。
「俺こんな顔してるけどあんたより十三歳年上だよ」
「え、あ…は!!?」
「だから、俺三十路超えてんの」
すっごい童顔でほっそりしてるから、二十代前半に見られるけどね。
何かといえばあれだ。
使用人連中の中で二番目に年長だよ。
「世の中にはお前さんより若くて年上な奴がいるって覚えときな。お坊ちゃん」
「ぐっ、ウザイ…」
「で、どーすんのさ。達己」
スッと首を上に動かし塀の上を見上げれば、そこには達己の姿。ちょうど今帰ってきたようで、仕事着のままだが明らかに顔は不機嫌を物語っている。
手には例のブツが握られているらしく、異様な気配を醸し出していた。
ちなみにこいつと智永が最年長だ。
「まずはお疲れさん。俺もお疲れだけど」
「あんたはこの前の人だよね。不意をつかれたなんてもんじゃなかったけど、かなり強かった。その刀があったせいで」
「一体あんたらは何者なわけ?なんで八鞘を持ってるんだ。本当なら封印されてる代物のはずでしょ」
「今まで気が付かなかったくらいには、偽物が役立ったというわけか。流石は脩蛇さま…良いものを代用品にされたものだな」
たしかに、それは言えたものだ。何せこの刀はそこらの鈍じゃ代用すら効かない代物、どんな特級呪具を置いたんだか。
クスリと笑みをこぼした時だ。
背後に勝った気配が現れる。
即座に俺たちは膝をついた。
.
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ツバメ - なんか甚爾が居ないのを前提にしてるからそこは凄くさびしいけど、彼女の意思と決意が強すぎてつい本人みたいに引き込まれてしまいそうです (2021年7月27日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
黒野麻陽(プロフ) - クレイさん» 応援ありがとうございます、期待に応えられるよう精一杯やります!! (2021年3月11日 20時) (レス) id: 53793cef18 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年3月11日 20時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
黒野麻陽(プロフ) - てる。さん» コメントありがとうございます!できるだけ面白く書けるように頑張ります!! (2021年3月5日 15時) (レス) id: 53793cef18 (このIDを非表示/違反報告)
てる。 - 話の中に凄い引き込まれました。一言ではいい表せませんが、言葉が見つからない…!更新、楽しみに待ってます。 (2021年3月5日 14時) (レス) id: 5ec2a8a618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒野麻陽 | 作成日時:2021年2月17日 22時