第180話 トレビアンハンバーガーチップス ページ26
･･･
『とは言ったものの…だよ』
うおおお、と英国のパンジャンドラムを彷彿とさせる速さで直行直帰した私は、またもや頭を抱えた。
今まで送る側だっただけあって、逆の立場になるという事の辛さを知り得なかったのだ。
(逆も逆で辛いッ…！！)
国民より先に奴らが動き出すのでは、と杞憂が溜まるに連れ、リビングに向かう足取りも重くなる。
テレビを付ければどこのメディアも国内のパレードで持ち切り。ああ国王陛下写ってるな、なんてぼんやり思いながらも電源を切った。
『嬉しいんだけどなー…、』
ーー
｢Hey！本当にこれで彼女が喜ぶと思うのかい！？！？｣
｢ちょｯ、先日お前"何渡したいのか分かってる"って言ったろ！！？何今更お兄さんに確認取ってんだよ遅せぇわ！！｣
｢分かってる、とは一言も言ってないんだぞ！！？
俺が君に言ったのは、
"はは、流石だなぁフランスは(イケボ)"
だけなんだぞ！！｣
｢んでそこだけ完璧なんだよ！！｣
｢いや、なんで俺の家でやるんだよ｣
ぎゃいのぎゃいのといがみ合う二人を見て、この国の主、イギリスは深くため息をついた。
(俺も普段はあんな風に見えているのか…？？)
と思い一人だけ達観者を装うのは無駄な事だ、と懸念する。
｢てか、坊ちゃんも聞いたろ？明日はAちゃんの誕生日だって｣
｢その呼び方やめろよ…。まぁ…、知ってはいるが｣
もう先に送っちゃったんだよな、とイギリスが呟くとフランスはその言葉を一言一句間違わずに反芻した。
｢何！？お前、もう送ったって！？…〜ｯ、この紳士かぶれめ…！｣
フランスがキィッ…！！と悔しそうに地団駄を踏むと、イギリスはジトリ、と心配そうに距離を置いた。
｢イギリス、君は何を渡したんだい？｣
｢ん、ああ…薔薇の刺繍の…マフラーを…だな、
もっ…勿論赤とかじゃないぞ、紫だ！！｣
英国で赤い薔薇に｢永遠の愛｣という意味を持つため、誤解を招かないようにの断りなのだろうが、その泳ぎまくるペリドットの瞳には動揺を隠せていない。
｢じゃあそう言うお前は何渡すんだよ、フランス｣
｢え？俺だけど｣
｢死ねセクハラ野郎｣
ものの二コマで全裸になりピンクのリボンを纏ったフランスに、イギリスが右ストレートという強い一撃を入れた。
｢じゃあアメリカ、お前は？｣
｢…ｯ俺、は…｣
第181話 存在しない愛→←第179話 目は口ほどに物を言う
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RYP！(プロフ) - おまけ書いてて一番楽しかったです。特にプロローグが一番好きですね。ココ息抜き (7月30日 0時) (
レス) id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
蝋梅＠世界史好き(プロフ) - 確かに、ヘタリアで性格が似てる兄弟姉妹って見たことないですね........ (5月27日 14時) (レス) @page17 id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
rey - RYP！さん» ですよね、ヘタクラのリア友とはオリキャラ作って勝手に絡ませてニヤニヤしてますn(((((( (5月15日 22時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
RYP！(プロフ) - reyさん» コメントありがとうございます！ですよね、ポルトさんは個人的に色気と言うよりえっっっっっ(( (5月14日 10時) (レス) @page3 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
rey - 初めてコメントさせていただきます、続編おめでとうございます！！このシリーズずっと読んでいたのでうれしいです.....それと157話激しく同意です。ポルトさんは何より色気g(((おい (5月5日 6時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RYP！ | 作成日時：2023年4月25日 21時
