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「私はこの戦が終われば、幽連を殺すために一時期 飛信隊から抜けよう思っている」

ぎゅっと自身の手を手を握りしめ、先をじっと見つめる羌瘣の決意は固いように見えた。

別に、それを私が止める権利はないし、止めようとも思わない。

「そうか。象姉の仇、絶対とれよ」

私は口角をきゅっと挙げ、羌瘣に握りこぶしを突き出した。

その様子に、羌瘣はキョトンとする。

あれ、もしかして知らないのだろうか。

「なんだ?」

「あ、えーと、頑張れ、みたいな、激励の意味だ。.......たぶん」

挙動不審に意味を補足していく私に羌瘣はクスっと笑う。

「ああ、分かってる」

そして、羌瘣も自身の握りこぶしを私のにぶつけた。

私も過去に色々あったけれども、それを先生や恬という私の幼い頃を知っている人達以外に話す日は来るのだろうか。

話はスッキリと終わらした方がいい。
私の重い話など、今は言う必要はないと思った。









そして、それからも蒙驁軍は二個目、三個目と城を落としていき、快進撃は止まることを知らなかった。

二個目の城は玉鳳隊が。

三個目の城は郭備隊が。

郭備隊の名は前々から有名でよく聞いていたが、隊長と会うのは初めてだった。

蒙驁将軍から祝いの酒を持っていけと言われ、私は郭備隊が集まっていたところへと向かう。

「そなたが此度の大将首をとった郭備だな。話は聞いている、ご苦労だった」

私はそう言って、蒙驁将軍から渡すように言われた酒を差し出した。

しかし、郭備はそれを受け取らないどころか、じっと私の顔を見ている。

私は気まずくなって、思わず目を逸らした。

「私の顔になにかついているか?」

「いえ。あなたが哶熊A殿ですよね。凛から話は聞いております」

にっこりと笑ってそう言う郭備に私は驚いて口をパクパクさせる。

ひょっとして。いや、ひょっとしてだけど、凛の言っていた殿方とは郭備の事だろうか。

「ちょ、ちょっと、来てください?」

私は郭備に手招きし、郭備の部下からは見えない茂みへと隠れる。

「もしかして、凛.......俊凛の.......」

「はい、夫です。いつも、嫁が世話になっているようで.......」

「いや、ちょ、敬語はやめて下さい。私こそ、いつも凛にはお世話になっているので」

お互いにペコペコし合う私たちは傍から見ればただの情けない奴らだった。

私が自分より年上の人に敬語を使わないのは、業務の時だけ。

プライベートとはしっかり分けているのだ。

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(プロフ) - 優さん» 山の民も函谷関ですかね笑当初の予定では、普通に李牧と昌平君の間で取り合いになる話を書こうと思ってたんですよ!いまや、こんなスケールが大きくなってしまいましたが.......。どうぞ、今後の展開をお楽しみください! (2019年7月26日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 優さん» 初めまして、コメントありがとうございます!いえいえ、神だなんて、恐れ多いです(汗)でも、私のこんな作品で昌平君を好きになってもらえたら、本望というか、ただただ嬉しい限りです!!私も李牧とバジオウ好きですよ!李牧は函谷関の方で再び出てきてもらう予定です (2019年7月26日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
- 恋愛に発展していけばいいんだけどなぁ…←欲張りすぎだ涼様に盛るんじゃねぇ馬鹿やろォ (2019年7月26日 3時) (レス) id: f244368910 (このIDを非表示/違反報告)
- あの…神過ぎませんか?私バジオウとりぼくが好きだったんですけどこの神作品を見せていただいて昌平君が大好きになりました。なんか取り合いされたいなーとか思っちゃってるんですよwwもう毎日読んでます。面白すぎです。がんばってください (2019年7月26日 3時) (レス) id: f244368910 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - kikoさん» お!kikoさん、こんにちは!そうなんですよ笑なので、私もすごい自己満で作ってます笑 蒙恬推しですか!かっこいいし頼りになって私も好きです、推せます!(語彙力が笑)了解です!私もまた行かせてもらいますね! (2019年7月22日 13時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月7日 18時

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