検索窓
今日:12 hit、昨日:12 hit、合計:134,248 hit

*77 ページ31

私がいなくても、楽華には恬という天才児が隊長として構えているのだから問題ないだろう。

楽華に軍師なんていらない。

「そうだ。ならば、楽華から1人貸してほしい。誰でもいいから」

両手を合わせる私に恬はニコリと笑った。

「じゃ、俺を貸してあげる。楽華隊っていうオマケ付きだよ?」

「は?恬、お前 頭おかしいのか?」

私の予想では 快く OKをしてくれるはずだった。

こういうふざけた感じ、嫌いじゃないけど今されると腹が立つ。

「でも、よく考えてみてよ、A。俺とAが組めば楽華は千人力だよ?」

本気で言っているのだろうか。
それに、そうなるには まだ早い。

肘をまげ、華奢ながら盛り上がった筋肉を見せる恬を私は呆れた目で見つめた。

「.......馬鹿者、寝言は寝て言え。もういい。一人の方が何かと楽だし一人でいい」

「ちょっと、拗ねないでよ」

「拗ねてない。さ、帰った、帰った。明後日のために軍の配置を考えねばならん。あー、忙し、忙し」

私は、何かと ブーブー文句を言っている恬の背中を推し、無理やりその場から撤退させた。

これは遊びじゃない。
きっと、この戦いで楽華隊を初めとする三百人隊や千人隊には沢山の血を流させることになる。

しかし、その量をいかに少なくするかは私の采配による。

「良いのかのぅ?」

心配そうにこちらを覗き見る蒙驁将軍に私は笑顔を向けた。

「ご心配なく。さぁ、軍議を始めましょう。四軍長達を呼んでください」

間もなくして、軍議が執り行われた。

明後日、高狼城を攻めるために、軍の配置を考えていたのだ。


配置は今までの活躍によって決まる。
それによる期待値が配置へと繋がるのだ。

東の予備隊には、王賁 率いる玉鳳隊を最前列に置き、続いて飛信隊、楽華隊を置いた。

まずはお手並み拝見という所だろう。

*78→←*76



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (68 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
196人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 優さん» 山の民も函谷関ですかね笑当初の予定では、普通に李牧と昌平君の間で取り合いになる話を書こうと思ってたんですよ!いまや、こんなスケールが大きくなってしまいましたが.......。どうぞ、今後の展開をお楽しみください! (2019年7月26日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 優さん» 初めまして、コメントありがとうございます!いえいえ、神だなんて、恐れ多いです(汗)でも、私のこんな作品で昌平君を好きになってもらえたら、本望というか、ただただ嬉しい限りです!!私も李牧とバジオウ好きですよ!李牧は函谷関の方で再び出てきてもらう予定です (2019年7月26日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
- 恋愛に発展していけばいいんだけどなぁ…←欲張りすぎだ涼様に盛るんじゃねぇ馬鹿やろォ (2019年7月26日 3時) (レス) id: f244368910 (このIDを非表示/違反報告)
- あの…神過ぎませんか?私バジオウとりぼくが好きだったんですけどこの神作品を見せていただいて昌平君が大好きになりました。なんか取り合いされたいなーとか思っちゃってるんですよwwもう毎日読んでます。面白すぎです。がんばってください (2019年7月26日 3時) (レス) id: f244368910 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - kikoさん» お!kikoさん、こんにちは!そうなんですよ笑なので、私もすごい自己満で作ってます笑 蒙恬推しですか!かっこいいし頼りになって私も好きです、推せます!(語彙力が笑)了解です!私もまた行かせてもらいますね! (2019年7月22日 13時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年7月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。