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「これどう?似合う?」

恬は綺麗な衣を身につけてヒラヒラと舞うように私たちの前に現れる。

「恬は何でも似合うよ」

その様子は、まるで女の子のようで、私は不意に笑みを零した。

その様子に、恬は少し不機嫌そうに鼻を鳴らす。

「ほらほら、Aも着てみてよ。せっかくAのために来たのに」

「とか言って、ここに来て、1番喜んでるのは恬だろ?」

「うっ.......。じゃなくて、さぁ。俺だけ頭おかしいみたいじゃん」

無理やり服を押し付けてくる恬に私は苦笑いした。

「Aが女の子の服着てるの見たいよね?毅」

「珍しいから、ちょっと見てみたいというのはありますけど.......」

蒙毅は赤面しながら小さな声で呟く。

「恬っ!余計な事聞かなくていいから!」

「ほら、俺だけじゃなくて、毅も期待してんだから、着てきて。おばちゃん、この子宜しく」

恬は服屋の店員のおばさんに服と私を押し付けた。

昔から行動力だけは本当に凄まじい。呆れるほどだ。

おばさんはニコニコしながら、私の手を取り、空き部屋へと案内してくれる。

「若いっていいねぇ。なんだい、あの子はあんたの.......」

「幼馴染です」

ピシャリと言い放つ私におばさんは一瞬、驚いたよつに目を開けると、フフフと笑いだした。

「別にあんたの婚約者って言おうと思ったわけじゃないよ。それにしても、あんた、男装なんかして、さっきの若い子は女装なんかして、どうなってんだい?あんたに関しては本当に男の子かと思ったよ」

おばさんは慣れた手つきで着付けていく。

「恬は昔からああなんです。それに、私は官職に就いてるので、男装と言うよりは仕事着ですから」

「へえ.......。まぁ、色々あるんだね。ほらよ、完成したよ」

そう言うと、おばさんは私の肩に手を置いてくるりと反転させた。

大きな鏡にいつもとは到底違う、女の子の服を着た私が映る。

それと同時になんだか、笑いがこみあげてきた。

「何笑ってんだい、おかしな子だね。てか、あんた、やっぱ、相当綺麗だよ」

おばさんはそう言うと、元々まとめてあった私の髪まで何なら弄り始めた。

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(プロフ) - llmzさん» コメントありがとうございます!!蒙恬かっこいいですよね!珠海平原での蒙恬は鼻血ものです笑オチはまだ考えてないけど、考えときます笑これからもよろしくお願いします! (2019年7月6日 7時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
llmz(プロフ) - 更新ありがとうございます。毎日楽しく読まさせて貰っていて、とても続きが気になります!蒙恬推しの私からするとオチは蒙恬がいいなと思います。てへ。お忙しいとは思いますが陰ながら応援しています。コメント失礼致しました。 (2019年7月5日 21時) (レス) id: 13d9da937b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 仙花さん» いえいえ、私もこの機会に中国史について色々振り返れたので、楽しかったです!このような機会をありがとうございました!! (2019年6月17日 16時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)
仙花 - 羋というのは楚の王族に使われる姓だと聞いたことがあったので、熊啓が名前なんだと私は解釈してましたが、熊という名前にそんな意味があったんですね。分かりやすい説明ありがとうございます。 (2019年6月17日 15時) (レス) id: 8f9569ed44 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます!昌平君の本名についてはまた本文で言及させて頂きたいとおもうので、そちらを見ていただけると嬉しいですm(_ _)m (2019年6月16日 22時) (レス) id: 09e4b51586 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年6月14日 20時

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