5P.黄瀬涼太 ページ7
そんなわけでストバスコートにやってきた私達だが
そこには既に人が居た。
艶やかな金髪をさらさらとなびかせ
ボールをリングに放る。
その人は入学式の帰りなのか制服を着たままだった。
も「海常…か」
そう森山さんは呟き、そのひとに近づく。
私はそのあいだじっと見ていた。
私の見る限りその金髪さんは少しも楽しそう
ではなかった。
諦めたような、だるいといったような
そんな表情(かお)
でも私はそれがその人の本心ではないような
そんな気がした。
森山さんが帰ってくるときには
その人も一緒で、慌てて私は眼鏡をかけた。
?「どうも、あんた達の後輩になる黄瀬涼太っス」
き「てか、知ってるっスよね、モデルでもバスケ
でも有名っスし」
そうみんなに言い放ったのち、黄瀬さんは
私に近づき、私にこう言った。
き「俺を見て騒がないって珍しいっスね。
それともそうやって気を惹こうって事っスか?」
それを聞いて私は思う。
……自意識過剰だと思います……。
ゆきはそれよりバスケしようぜ、黄瀬
と話を逸らしてくれた。
1on1っスか?
と黄瀬さんは驚いたように言い、すぐに了承した。
私が審判をし、始めようとしたその時に
思いがけない言葉を聞いてしまった。
き「俺が勝ったら、その人俺にくださいっス」
撤回してもらう前にボールが動き始めた。
ルールは10点先取。
ゆきはさっきの言葉の事もありイラついているみたい。
一方の黄瀬さんは好調でどんどん点を入れていく。
気づけば8-5になっていた。
あ「ゆ、ゆき、頑張って!」
ゆきはその言葉を聞いてか聞かずか
すぐに巻き返し、先に10点を無事に取れたのであった。
ゆ「黄瀬、俺の妹はやらねぇよ?」
と言い放つ。
もちろんどす黒い雰囲気を纏いながら(;><)
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←4P.入学式
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こんがり狐色 | 作成日時:2014年12月13日 23時