道明寺財閥の次女

＊ ページ16

浅井｢なぁーに このお弁当......みすぼらしい｣
鮎原｢何てものをAさんに食べさせてるのよ｣
山野｢本当ありえないわ〜｣

牧野のお弁当を見て侮辱したのはリリーズの3人。
口々に悪口を言い放つと｢おほほ｣と牧野をバカにして笑う。


そうよ、一般庶民のお弁当なんかAさんの口に合うはずがないじゃない...そう牧野は心の中で感じた。


浅井｢それに、花沢さんと道明寺さんの次はAさん？図々しいのよ｣
鮎原｢勝手に友達だと思ってるわけ？｣


友達...確かにもうAとは友達だと思っていたし、相手も思ってると思っていた。
でもそれは自分の勘違いだったのかもしれない。
舞い上がりすぎだ私...っと牧野は悔しそうな顔をした。


浅井｢あ、Aさんご一緒にお食事でも______｣


Aの腕を引き牧野から遠ざけようとした浅井。
その瞬間、Aはテーブルに置いてあるグラスを手にして


______ﾊﾞｼｬｯ



浅井｢きゃああっ｣
｢｢百合子!!｣｣



グラスに入っている水を浴びせた。
Aの行動に目をぱちくりさせ驚く牧野。
するとAは牧野を庇うように前に立つと尻もちを着いた浅井を見下ろしながらいう。



『つくしのお弁当はとっても美味しかったわ。何故か分かる？愛情込めて作ってくれてるからよ。
それに勝手に友達だと思ってるのは私の方よ』
牧野｢A....｣


自分を友達だと思ってくれているAに牧野は微笑んだ。

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