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「...そういえばヒスンさんは？」
この中の最年長のヒスンさんの姿が見当たらなかった
ジェイ「ヒスンイヒョンはそこに居る。
彼女と一緒に飲んでるよ」
ジェイさんが指を差した先には
綺麗な彼女の腰を抱く、ヒスンさんが居た
ぽけーっと見ていると二人の顔が
近付いて長いキスをした。
ソンフン「お子ちゃまにはまだ早いんじゃない？」
私はソンフンさんの言葉に言い返す前に
さっきの光景が頭に浮かんでしまった
手に汗が滲んで、体がずん、と重くなる
ジェイ「おーい、A？」
「...あっ、はい」
ソヌ「そんなにあの二人のキスに見とれちゃった？」
「い、いや、別にそういう訳では」
ジョンウォン「まだ、酔いが取れてないみたいだね
外出て、空気吸いに行こう。」
「えっ、は、はい」
ソンフン「行ってらっしゃーい」
突然、ジョンウォンさんに手を引かれて
辿り着いたのはオシャレな中庭だった
夜空には星が輝いていて、綺麗だ
ジョンウォン「ここ、座って」
階段の段に二人、並んで座った
ジョンウォン「ねぇ、なんかあったでしょ？」
「...ないですよ」
ジョンウォン「嘘つけ。本当のこと言って」
「本当にないんです。」
ここで全部吐き出せたら楽になれるのだろうか
ジョンウォン「分かった。じゃあこれだけやらせて」
そう言われて、少し身構えていると
ジョンウォンさんに優しくハグをされていた
ジョンウォンさんの鼓動が私にも伝わってくる
「ジョンウォン、さん？」
ジョンウォン「余りにもAさんが
悲しそうな顔ばかりするから。」
「そんな顔してました？」
ジョンウォン「うん。ほとんど、ずっと」
ジョンウォンさんはずっと見ていてくれてたんだ。
そう思うと、一気に感情が溢れ出て
涙を流すのに堪えずには居られなかった
そんな私をジョンウォンさんは落ち着くまで
背中を優しく、優しく撫でてくれた。
私は久しぶりに人の前でこんなにも涙を流した
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作者名：パーコ | 作成日時：2023年8月15日 0時
