馬鹿野郎でクソ野郎 ページ21
「影を糧に生きてるお前が、唯一喜びを抱くのは、人の死に触れた時。お前は、俺と親父にそう育てれた。そんなお前が何を求めてハンターになると」
「確かに、ハンターにはなろうと思ってるわけじゃない」
今まで口を閉ざしていたキルアが口を開けた
「だけど、俺にだって欲しいものくらいある……」
キルアの頬からは大量の汗がつたっていた
きっと物凄い勇気を振り絞って言った言葉なのだろう
「ないね」
「ある！ 今望んでることだってある！」
「ふーん」
イルミは興味無さそうに答えたあと
「言ってごらん？ 何が望みか」
そい言うとキルアは黙って下を向いた
「どうした？ 本当は望みなんてないんだろ？」
「違う！」
キルアは下を向いて、少し間を開けたあと
「ゴンと……それにAとも、友達になりたい…………」
私はその言葉に驚いてキルアを見る
「もう、人殺しなんてうんざりだ……。ゴンとAと友達になって、普通に遊びたい」
そんなキルアの願いを踏みにじるように
「無理だね」
イルミは即答した
「お前に友達なんてできっこないよ」
イルミは半笑いで続けた
「お前は人の事を、殺せるか殺せないかでしか判断できない……。そう教えこまれたからね。今のお前にはゴンが眩しすぎて測りきれてないだけだ。友達になりたいわけじゃない」
そう言った後イルミは視線を私に移した
「それにAとは友達になれないよ。だってアイツはそもそも人じゃなくて物だからね。キルはオモチャと友達になりたいの？」
「違う……」
「彼らの傍に居れば、いずれ彼らを殺したくなるよ。殺せるか、殺せないか試したくなる。何故ならお前は根っからの人殺しだから。困っちゃうなぁ、ゴンはともかく、Aを殺されちゃうと色々と不都合なんだよね」
そこでレオリオが耐えきれなくなったのか2人に近づく
そこに慌てて審判が入る
「先程も申し上げましたが……」
「あぁ分かってるよ！」
レオリオはキレ気味にそう言ってその場で話し出す
「キルア！ お前の兄貴か何だか知らねぇが言わせてもらうぜ！ そいつは馬鹿野郎でクソ野郎だ！ いつもの調子でさっさとぶっ飛ばして合格しちまえ！」
更にレオリオは声を張り上げる
「ゴンとAと友達になりたいだと？ 寝ぼけんな！ とっくにお前らダチ同士だろうがよ！」
その一言にキルアの肩がピクリ動いた
「少なくとも2人はそう思ってるはずだぜ！」
レオリオはそう吐き捨てた
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
