私の試合 ページ18
「要は気に入っちまったんだ、アイツが。敢えて敗因を上げるとすれば、そんなとこだ」
ハンゾーはそれだけ言って去っていった
キルアは何かを考えているのか
下を向いていた
「第2試合。クラピカ対ヒソカ」
声をかける間もなく第2試合が始まろうとしていた
2人はもう前で向かい合わせで立っいた
「始め！」
第2試合が始まった
今度は、先程の試合とは違い
一方的な攻撃ではなく
2人とも中々いい勝負をしていた
暫く戦いが続いていたのだが
ヒソカがクラピカの耳元で何かを呟いた途端
「なっ……」
クラピカは固まって動かなくなってしまった
ヒソカはその直後
「僕の負けだ♦」
そう言ってこちら側に戻って来た
クラピカはその後も会場のど真ん中で呆然としていたが
次の試合もあるので審判から誘導されて私たちの所に戻ってきた
「クラピカ……」
私が声をかけるも
「すまない、少し考え事をさせてくれ……」
クラピカはまだ混乱しているようだ
私も耳をすませて聞こうとしていたのだが
結局あの時ヒソカがクラピカに何を言っていたのかは分からなかった
第3試合はハンゾー対ポックル
これは本当に呆気なく終わった
試合開始とともにハンゾーはポックルに固め技を使い
ゴンのときと同様に腕を折ろうとした
しかしその後すぐにポックルは負けを宣言し、第3試合はハンゾーの勝ちで幕が閉じた
そして第4試合は……
私対ヒソカ
私は手の震えを誤魔化すように
拳をギュッと固く握り前に出た
ヒソカは余裕の表情で前に立っている
ヒソカに威嚇するように睨みつけるが
ヒソカには全く効いていないようだ
まぁ、当たり前か……
「始め！」
審判がそう言うと同時にまずは後ろに下がった
しかしヒソカは更にその後ろを行き、私の後ろにつく
私は背中を取られまいと後ろを振り返り
ヒソカから飛んできた拳を間一髪の所で避けた
腕に掠りヒリヒリするも、続け様にもう一発
今度は避けきれずに当たってしまう
咄嗟に腕にこれでもかと力を入れてガードする
幸運な事に折れはしなかったが腕を見ると赤く腫れていた
「硬……ね♣」
ヒソカは何か言ったかと思えば今度は蹴りを入れてくる
これをしゃがんで回避すると下からも蹴りが飛んできて
見事に私のみぞおちに入った
一瞬息が出来なくなったかと思えば
そのまま蹴り上げられ体が宙に舞う
そのまま重力に逆らえず地面に叩きつけられた
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名無し - もっと作ってほしいです！続編見たい… (2023年2月20日 20時) (
レス) @page47 id: d19581cf0a (このIDを非表示/違反報告)
あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2019年2月24日 20時
