弱火でじっくり ページ21
「ハンター試験初挑戦。親父もこんな気持ちだったのかなぁ……」
皆、それぞれの思いを胸に目の前のビルを見ていると
「君達！」
少し離れたところからナビゲーターの声がした
「こっちこっち！」
ナビゲーターさんがそう言うのでナビゲーターさんのほうを向くと
「ここだよ」
そう行って指したところは
こじんまりとした定食屋だった
「おいおい冗談きついぜ？ どう見たってただの定食屋じゃねえか。まさかこの中に全世界のハンター志望者が集まる……なぁんて言うんじゃねえだろうな？」
半笑いなレオリオが否定してくれというかんじでナビゲーターに問いかけるが
ナビゲーターはそんなことおかまいなしに
「そのまさかさ」
と言って定食屋に視線を移す
「えっ」
ゴンもこれはさすがに予想外だったのか驚いた様子だ
「ここなら、応募者が数百万とも言われているハンター試験会場だとは誰も思わないだろ？」
「確かに」
確かに私も思わない
ていうかそう言われた今でも疑ってしまう
百人と入らなそうなこの定食屋のどこにそんなスペースがあるというのだろうか
中に入るといい匂いが私達をおでむかいした
「らっしゃーい」
中はいたってそこら辺の定食屋とかわりはない
ハンター試験の受験者と思われる者も中には一人もいなかった
騙されているのではと思うほどに普通だったのだ
「奥の部屋、空いてる？」
ナビゲーターがそう言うと
店の店主とみられる男性はこちらに視線をよこした
「ご注文は？」
「目から鱗が落ちるようなステーキ定食。四人前」
すると店主は一瞬目を光らせた
「四人前……焼き方は？」
「弱火でじっくりコトコト飽きるまで」
「はいよ、奥の部屋どうぞ」
なにが起きたのかわからずに取り敢えず皆の後をついていく
ナビーゲーターっさんが言うには間違ってはいないと思うが
すこしばかり心配だ
奥の部屋につくとそこは丸いテーブルに椅子が並べられていて
まるだ中華料理店のような個室だった
「ここで待て」
「待てって、他の受験者は？」
そうこの部屋は私達以外は人っ子一人いなかった
私達が一番最初というわけではないだろうし
一体何なのだろう
そんな中、ゴンの気の抜けた声が響く
「ステーキ定食楽しみだね！」
レオリオは大袈裟にリアクションをした
そこにクラピカが冷静に説明する
「ゴン、あれはこの部屋に通して貰うための合言葉さ」
「なぁんだ、食べられないんだ」
私も少し期待していたからショックだった
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コップ娘(プロフ) - Skinさん» いえいえ。そんな大層なことじゃないですよ〜。これからも、頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年1月25日 22時) (
レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
Skin(プロフ) - ありがとうございます！コップ娘さんにそう言って頂けると自身ついちゃいます(￣^￣) (2018年1月25日 22時) (レス) id: 6e41698a9d (このIDを非表示/違反報告)
コップ娘(プロフ) - 設定も物語も面白くて……ごめんなさい文才ないんでうまく言えませんが、とても面白いです！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 2eb1e6ecfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Skin | 作成日時：2018年1月14日 16時
