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女の子の日 Ki ページ30

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「ううぅぅぅ……」




呻き声を上げながら、ソファの上で
お腹を抱え項垂れる私。





「………A、大丈夫か?」





それを見て心配そうな顔をしてるみっくん。





今日は、女の子にとって避けられない血祭り。



どうも今月は重いらしい。





「大丈夫…じゃねぇ〜っっっ。」




「口悪くなってるし…
なんか変なモン食ったんじゃねぇの?」






みっくんが女の子だったら、
「あぁ、あれね。痛いよねぇわかるわかる。」
って

なってるぜったいっ…





「男の人にはぜったいわかんないよ…」





叫ぶ気力もなくて、小さな声でボソボソ
と文句を垂れ流していると、



みっくんはどうやら察したらしく、





「あー…恒例のあれか。」





と、頭をポリポリ書きながら呟いた。



…恒例のあれって言うな。





するとみっくんはおもむろに立ち上がり、

そこらへんのクッションを拾い集め、
ソファの端っこに置いた。




「ちょっと横になれば?」




クッションをポンポンと叩きながら言う

みっくんに優しさをじんわりと感じて




「…うん。」




大人しく従うことにした。



クッションに頭を預け仰向けで寝っ転がると、

みっくんが私の横に移動してきて




突然、






服の中に手を入れてきた。






「え、ちょ、」





こんな時にまで、と思ったが


その侵入してきた手はずっと私の下っ腹を

ゆっくりとさすってる。






「どー?ちょっとは楽?」





みっくんの手はあったかくて、

さすられている内に

私の体温とそれが馴染んでいく感じが

気持ちいい。






「うん…ありがと。」





そう言って、



しばらく経ったあと。





みっくんの顔がニヤッと、

悪巧みを感じさせる笑みを浮かべた。





え、と心の中で声を漏らし

思わず眉間にシワが寄った。





するとみっくんは、




私の目を見つめ、口角をうっすらと


上げたままさっきまでさすっていたお腹に


チュ


と、キスを落とした。








途端に、

ぶわっと熱が帯びていく顔をどうにか隠そうと




枕にしていたクッションを掴んで

それに顔を埋める。






「治った?」






言い方が遊んでる。






「……酷くなった。」







真っ暗な視界の中、

みっくんのいじわるな笑い声を

聞いてるとなんだか痛みより笑えてきた。

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作者名:のりんご | 作成日時:2019年2月14日 22時

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