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スウェット t ページ20




冬のドームツアーで一週間ウチをあけた。


久しぶりに家に帰ると、Aがうれしそうに
迎えてくれて。


「ただいま!」


「お帰り〜裕太。」


「あれ?それ俺の。」


Aは俺のスウェット着てニコニコしてる。



かわいいと言えばすごくかわいい。。。


てか、ドキドキする。


女の子にしては背が高いほうだと思ってたけど、やっぱり俺のを着るとダボダボしてて。



「ねぇ、なんで俺の着てるの?」


「ふふ。裕太が脱いで行ったやつ着てみたら、
意外と着心地がよくて。」


「あれから一週間ずっと着てるの?」


「ずっと着てないよ!ちゃんと洗濯してるよ。」


「何?寂しかったわけ?」


「うん。これ着てると裕太がそばにいる
みたいだったよ。」って少し照れた顔。


あれ?今日はとても素直。


かわいい。。。



「ふふ。俺帰ってきたから、それ返して。」


「いいじゃん、これちょうだい。」


「だめ。はい、脱いで〜。」って、
バンザイして脱がせる。


「もうー!」


「ついでに全部脱いじゃう?久しぶりだしね。」


「何言ってるの?ばかじゃない?」


あれ、さっきまでかわいかったのに…。



「そんなにこれ欲しいの?」


「うん、ほしい。」


仕方ないからまた着せてあげた。


すると「裕太ありがとうー!」って
抱きつかれて…。


ダメダメ、もう無理。


「ごめん、やっぱり脱いで。」


「なんで?」って言った口をキスで
塞いでやった。


すると顔を赤くして怒るA。


「裕太のケチ!!!」


「違うよ、終わったらまた着ていいからね。」



そう言うとさらに顔が赤くなって…。


「裕太のバカ。。。」って俺の胸に頬を
すり寄せた。



やっぱりAも寂しかったんだよね。



スウェットより俺のほうがあたたかいよって、
そっと抱きしめた。

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作者名:のりんご | 作成日時:2019年2月14日 22時

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