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子供と子供 Ki ページ14




宏光たすけろ



仕事の帰り道、ひろからこんなLINEがきてた。


こんな偉そうなヘルプミー初めてなんだけど。


既読スルーしてやろうかと思ったが、
風邪とかなら早く行ってあげないとと
思ったので仕方なくひろの家に直行。




ひろの家の前に着き、見慣れたインターホン
を押すとドアの奥から小さくピンポ-ンと
鳴るのが聞こえた。



すると、その音を待っていたかのように
奥から激しい足音がバタバタと聞こえ
ドアがめちゃくちゃ勢いよく開いた。



「うわっ!」


「A!おせーよ!」




来て早々怒られるってどういうこと?

(てかめちゃくちゃ元気じゃん…
良かったけどなんでこんな切羽詰った顔してるの。珍しっ。)



いや、そんなことより


ひろがドアを開けた瞬間から、


とてつもない泣き声が奥からずっと聞こえてくる。





「え…子供?」


「早くどうにかしてくれっ!」



ひろはものすごい気迫で私の腕を掴み、
中に連れてくと


ソファに2歳くらいの男の子が駄々を
こねたように泣き叫んでいた。




いや、え?

なんで子供??





疑問だらけでその男の子を見ていると、
ひろに「はやく!」と急かされた。


あやせ。ってことか。



とりあえず、

抱っこして背中をさすったり優しく声を
かけてみたりした。



その間、ひろは落ち着きなくその様子を
見ていたが

男の子がその内泣き疲れたのか
しだいに静かになり、いつの間にか寝てしまうと、


ひろはわかりやすくホッと肩をおろしていた。



聞けば、
小一時間がんばったのだがまったく泣き止まず、私を呼んだのだと言う。

子供が大好きなひろに懐かないなんて
珍しい子だなぁ。



(でも子供相手に必死になるひろも
見てみたかったな…なんて(笑)




「で、この子どうしたの?」




起こさないように

小声でそう聞くと、低い小声が返ってくる。

▼→←愛しい寝顔 F



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作者名:のりんご | 作成日時:2019年2月14日 22時

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