私の仕事は声優業【下野 紘】

３０話目 ページ36

「紀章さんに？」

紘「ちょ、黙ってそれ！」

宮「えー聞きたいー！」

谷「『紀章さん那月が倒れて起きないんです！どうしよう』って泣いてたんだよww」

鈴「なにそれ！可愛い！w」

寺「下野さん泣いちゃったの!?w」

紘「うわー！最悪だ!!」

「泣いたの…」

紘「もー黙ってぇ！」


みんなの酔いが回りはじめた頃、
終電が無くなる前に帰る人と、泊まっていく人に分かれ私は布団を取りにリビングを出た


寺「森ちゃんしっかりしてますよね〜」

紘「ん？」

寺「家事も炊事もできて、ちゃんと仕事もこなしてて…いやなんか、凄いなって思ったんすよ」

宮「でも下野さんも家事できるでしょ？」

紘「そこら辺は分担してるよ。後は、先に帰ってきた方がやるとかね？」

谷「お前らやる事はやってんだろ？」

紘「ごフッ…！え!?」

紀章さんの言葉に酒が喉に詰まり咳き込むと、三人は爆笑しながらテーブルを叩く

寺「動揺しすぎw」

谷「子どもつくんねーの？」

紘「いやぁ…そうなったら、那月は仕事から少し離れなきゃなんないし…」

宮「那月ちゃんの気持ち聞いてからだねぇ」

谷「俺名前つけたい！」

紘「気が早いわ！」

宮「俺もつけるー！」

寺「遊び半分でつけるもんじゃねーよww」

ーーーー

「…入りずらっ！」

なんで子どもの話してんの!?

…紀章さんが持ち出したんだろうな…


「子どもかー…そろそろ考えなきゃな」

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