元公安の彼女は車椅子に乗っています。

２３．降谷side ページ24

「……どう、安室さん。」









「もう少しだ。」



ドアには罠がある。
コナンくんが闇雲に開けなくてよかった。






「赤井さん、爆薬は？」





軽い情報交換を行う。



「これを使え。Aから預かってきたものだ。」









「Aから？」









「あぁ。『もし、観覧車の中に爆弾があったら零くんが解体できるはずだから！お願いこれを持って行って！！』とな。」









「…なるほど。」




Aは、松田が俺に爆弾解除の仕方を教えている時いつも隣にいたもんな。








「赤井さんは？」









「爆弾があったということは、奴らは必ずこの観覧車で仕掛けてくる。
そして、ここにある爆弾の被害に遭わずキュラソーを奪還できる唯一のルートは……」









「空から！」









「俺は、元の場所に戻り、時間を稼ぐ。
なんとしても、爆弾を解除してくれ！」









「…ふん、簡単に言ってくれる……！」









コナンくんが、Aが持っている工具箱を渡してくれた。



「ありがとう。あとはこいつの解体に、どれだけ時間を食われるか……ん？」







工具箱に、なにか挟まっていた。









《零くん、頑張れ。
必ずできる。》








と書いてある紙だった。



「…Aさんが書いてくれたのかな」









「あぁ。」









「あ！！！！」






コナンくんはいきなり走り出した。


NOCリストを守らないと！とかなんとか。






「…ったく、どいつもこいつも……」

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