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セコム55 ページ5

その時、私は気がついた。



そうだ……義勇様は昨日の昼食から何も食べてない。


夕飯の前に任務に呼ばれたから、

もう半日以上何も食べていないことになる。




私は……なんてことを。



義勇様にお腹ぺこぺこだよくぅーんという気持ちを味あわせてしまうだなんて……。


心做しか、義勇様の顔が少ししょげて見える。





A「申し訳ございません、義勇様!

帰ったら急いで作りますので!」





私は義勇様にバッと頭を下げた。



時短料理だがたくさん作ろう。


うう、義勇様に空腹を感じさせるなど面目無い……。





冨岡「A」




A「なんでしょう、義勇様」





義勇様に名前を呼ばれ、私は音も無く義勇様の足元へ移動して頭を下げる。



すると、ぽんっ、と私の頭に手が置かれた。





冨岡「怒りに耐えることができたな。いい子だ」




A「!」





義勇様はそう言って、私の頭を撫でた。

撫でられていくとともに、徐々に怒りが鎮まっていく。




……そうだ、私はこの怒りに耐えなくてはいけない。



炭治郎様も禰豆子様も痛みと怒りに耐えた。

なら、私も耐えなくては。


二人の努力を無駄にしてはいけないから。





お館様「……A、落ち着いたかな?

怒りを鎮めてくれたこと、感謝するよ。


どうか、実弥の刀に免じて許してくれないかな?」





お館様のお優しい声が聞こえる。



……いや、許さないけどね。

風柱なんか二度と口も聞いてやらんから。


まあ、今は殺さないでやろう。


ふっ、私は我慢のできるいい子だからな。





A「いえ、お見苦しいところを見せてしまったことを謝罪申し上げます」




お館様「いいよ。ありがとう。



さて、これで禰豆子が人を襲わないということが証明できた。


でも、炭治郎。君が証明しなくてはいけないよ。

炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えることを鬼を倒すことで証明するんだ。



それと、実弥と小芭内はあまり下の子に意地悪しないこと」





お館様のお言葉に、炭治郎様は頬を染め、

風柱と蛇柱はしょげたように眉を八の字にして返事をした。

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なんてこったパンナコッタ(プロフ) - 更新よろしくお願いします!! (6月14日 23時) (レス) id: 505aaafbd1 (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新待ってます、、! (2023年5月5日 13時) (レス) @page32 id: 5c864d8d23 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - いつも更新待っています(*^^*) (2022年6月24日 19時) (レス) @page32 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
q - 早く更新してね!いつも待ってるから、、、 (2022年5月21日 16時) (レス) @page32 id: 8db81fc394 (このIDを非表示/違反報告)
新木優子 - 更新まだですか❓ (2022年5月5日 16時) (レス) @page32 id: 8db81fc394 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年11月19日 0時

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