検索窓
今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:549,507 hit

セコム54 ページ4

不死川「て、めぇ……なにすんだ!」




A「はあ?それはこっちの台詞。

禰豆子様を四回も刺しやがって……この糞野郎が」





風柱を見下ろしながら私は言い放つ。




風柱の額からは血が滲んでいた。

先程私が斬りかかった時に、刀もろとも斬ってやった。



根元から折れた刃を踏みつける。


嗚呼……忌々しい。

禰豆子様を傷つけた刀もコイツも。





A「禰豆子様は耐えた。

お前の穢れた血に。己の本能に。


お前の負けだ」





こっちは人を喰った責任として、切腹覚悟でいる。



なら……人を喰わなかった責任は?





A「そうだなぁ。

四回斬りつけたんだから……右腕、左腕、右脚、左脚。


……うん、それがいい。

お前の両腕と両脚を斬っても文句ないよな?」




不死川「……ざけたことほざいてんなよォ」





私はそう言うと、面の中でにっこりと微笑んだ。


風柱はこちらを睨んでいる。

よくそんな余裕があるものだ。





A「何故?人を襲わない禰豆子様を傷つけておいて、自分は無傷で終われるとでも?

……ははっ。甚だ図々しい。



左近次様と義勇様の命を軽んじる資格がお前にあるはずがない。


殺してやる。私がこの手で。

お前なんか生きてる価値も無い」





私はそう言うと、刀を振りかぶった。


だが、その時……。





冨岡「A、不死川を殺してはいけない」




A「……義勇様」





義勇様は私にそう言った。



……嗚呼、義勇様。貴方は優しすぎる。

その優しさを軽んじた相手に何故慈悲をかけるのですか。





冨岡「お前が不死川を殺すのは造作もないことだろう。


だが、殺してはいけない。

お前の手を汚してはいけない」




A「何故ですか?こいつは禰豆子様を傷つけたのですよ?」





私は振り返って、義勇様にそう言い放った。



義勇様はいつもと変わらぬ涼し気な顔をしていた。


そして、そんな表情でこう言った。





冨岡「Aが不死川を殺せば、Aも罪にとわれるだろう。


そんなことになったら……俺は今晩の夕飯をどうすればいい?」




全員「(え、そこ!?)」

セコム55→←セコム53



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (994 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2694人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なんてこったパンナコッタ(プロフ) - 更新よろしくお願いします!! (6月14日 23時) (レス) id: 505aaafbd1 (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新待ってます、、! (5月5日 13時) (レス) @page32 id: 5c864d8d23 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - いつも更新待っています(*^^*) (2022年6月24日 19時) (レス) @page32 id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
q - 早く更新してね!いつも待ってるから、、、 (2022年5月21日 16時) (レス) @page32 id: 8db81fc394 (このIDを非表示/違反報告)
新木優子 - 更新まだですか❓ (2022年5月5日 16時) (レス) @page32 id: 8db81fc394 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年11月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。