検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:440,587 hit

お見合い30 ページ30

お館様の娘様が禰豆子ちゃんの行動を説明する。




私はそれを聴きながら、刀を鞘に収めた。



そして、壊れた扉の部分に私の羽織を被せる。


こうすれば、陽の光が少しは抑えられるだろう。





お館様「ではこれで、禰豆子が人を襲わないことの証明ができたね」





お館様はそうおっしゃった。



その言葉に不死川さんは顔を顰め、

炭治郎君は顔を綻ばせる。



ふんっ、ざまあみろクソ柱。





禰豆子「むー」




A「どうしたの、禰豆子ちゃん」





禰豆子ちゃんが羽織の隙間からひょっこり顔を出す。


んんっ、可愛らしい。



すると、私に羽織をつきつけた。





A「……いらないの?」




禰豆子「ふが、ふが」





禰豆子ちゃんは私の言葉にこくりと頷く。


そして、私の肩にその羽織をふわりとかけた。





禰豆子「むー!」





禰豆子ちゃんは嬉しそうに笑う。


私はそれをぽかんと見つめた。



……彼女は、わかったのか?

この羽織が私にとってどれだけ大事かということを。


だから、返したのだろうか?





A「禰豆子ちゃんは、優しいねぇ」





私はそう言って、禰豆子ちゃんの頭を撫でた。



禰豆子ちゃんは嬉しそうに目を細め、

そして箱の中へ入り小さく丸まった。





お館様「炭治郎の話はこれで終わり。

下がっていいよ。



そろそろ柱合会議を始めよう」





お館様の声が聞こえ、私はそれにほっとした。



良かった、やっと帰れる。




そう思って、お館様に「失礼します」と声をかけた。


だが……。





お館様「Aは此処に残りなさい。

話すことはまだあるからね」




A「うっ……はい」





私だけまだ帰れないらしい。



置いていかないで、炭治郎君、禰豆子ちゃん……。

お見合い31→←お見合い29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (326 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
664人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

渡邉 なちゅ。(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます!その件に関しては、二巻のほうで続きが若干書かれています。そうですね、自分たちを重ねて、この二人には生きて欲しいと心の中で思っていそうですね! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - バナナ さん» ありがとうございます!毎日できるだけ更新しますので、楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 面白いです!善逸くんと他の子がデートしてたぽいのが、後にどうなるのか…気になります!! 夢主さんとお兄さん仲良すぎて辛い…(つд;*)炭治郎と禰豆子と重なったりしそう…(泣) 続編も楽しみです(o>ω<o) (2019年9月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白い!更新楽しみです! (2019年9月6日 22時) (レス) id: 4fbc396aff (このIDを非表示/違反報告)
渡邉 なちゅ。(プロフ) - こんなんでどうですか。サブさん» ストレートな告白ありがとうございます!応援ありがとうございます!とっても嬉しいです!投票をして頂き感謝感激雨あられでございます! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 1c6c46020b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月30日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。