鬼の成り損ないは『可愛い子』がお好き！

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不死川「畏れながら、柱合会議の前に、

この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、


ご説明頂きたく存じますがよろしいでしょうか」





え、なになに。人格変わったんですか？

って思うほど超丁寧口調なんだけどあの人。


どうしたの？

炭治郎君に頭突きされて頭イッたのかな？





お館様「そうだね、驚かせてすまなかった。

炭治郎と禰豆子、Aのことは、私が承認していた。


そして、みんなにも認めてほしいと思っている」




一同「！！」





炭治郎君と禰豆子ちゃんだけでなく、

私のことまで知っているだなんて……。





？「嗚呼、たとえお館様の願いであっても私は承知しかねる……」




？「俺も派手に反対する。

鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」




？「私は全てお館様の望むままに従います！」




？「僕はどちらでも……。すぐに忘れるので……」




胡蝶「……」




冨岡「……」




？「信用しない信用しない。そもそも鬼は大っ嫌いだ」




？「心より尊敬するお館様であるが、理解できないお考えだ！

全力で反対する！！」




不死川「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。

竈門、冨岡の両名の処罰を願います」





おいおい、個性強い強すぎるって。


なにこれ、個性こじらせてる輩の集まりなの？



反対が五人、賛成が二人、中立が二人、ってところかな。





お館様「では、手紙を」




少女「はい」





少女は、一つの手紙を取り出した。


みんなそれを凝視する。




……あのぅ、実はいうと、

今この瞬間にも炭治郎君と禰豆子ちゃんを影に入れて逃げることは可能なんだよねぇ。


でも、逃げたら殺されちゃうかなぁ。



まあ、実刑判決されたら逃げ出すか。





少女「こちらの手紙は、元柱である鱗滝左近次様から頂いたものです。

一部抜粋して読み上げます。



『炭治郎が鬼の妹と共にあることをどうか御許し下さい』」





手紙は、懇願から始まっていった。

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