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少女「Aさん、助けてくれて、ありがとう……!

本当に死ぬかと思って…………っ」




A「里の人を死なせはしないよ。


ほら、太陽をあげるからお家へおかえり」





私は手の平から小さな太陽を出す。


手乗りの大きさだから、

夜道を照らしてくれる良い明かりになるだろう。



少女は私にもう一度「ありがとう」と告げると、

小走りに山を下りていった。





鬼「クソが……!油断させやがって!

折角の女が逃げちまったじゃねーか!!」




A「なにいってんの。


浜辺で男女がきゃっきゃうふふで走る時も、

男は女の尻追いかけるもんでしょーが」




鬼「お前が何言ってんの!?」





私は至って真面目なことを言ったのに、鬼に突っ込まれてしまった。



逃げる女の尻を追いかけるのが男だぞ、鬼よ。





鬼「そうか……里に染み付いた鬼の臭いはお前か!


なんで人間を庇うのか知らねぇが、

お前を殺してこの里の人間全員食ってやる!!」




A「そんなことさせないよ」





鬼が雄叫びをあげながら、私に襲いかかる。



私はまた太陽を出すと、それを鬼に投げつけた。





鬼「ぐぁっ!!熱い!焼けるぅぅ!!」




A「鬼って可哀想だよね。

太陽の光が弱点だなんて」





鬼は、鬼に首を斬られても死なない。

再生不可能になるまで身体をぐちゃぐちゃにされたら話は別だが。



鬼を殺せるのは、鬼狩りが持つ刀のみ。

あとは……太陽の光。



この二つが鬼に効くもの。




そして、私は太陽の光を浴びても死なない。


これが一番の強みだ。





鬼「なんで……お前は!

日光を浴びているのに焼かれない!?」





鬼が狂ったように私に問う。



『なんで』だろう。


私にもさっぱりわからないよ。



私は『太陽に愛された子』では無いのにね。





A「さあね。でも、一つだけ教えてあげる」





そう、私は……鬼は鬼でも、『成り損ない』なんだ。

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百鬼 - 京子ちゃんが付いていくかと思ったぁァアアア!!更新頑張ってください (2023年1月18日 15時) (レス) @page42 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!更新楽しみに待ってます!更新お願いします!!! (2020年4月23日 16時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
名無し - なんと…なんと…。 からの ドブみたいな臭いだ。は草 (2020年4月6日 18時) (レス) id: e0a13cc95c (このIDを非表示/違反報告)
シホニャン - 面白いです。この続き気になります (2019年11月20日 18時) (レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邉 なちゅ。 | 作成日時:2019年8月21日 22時

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