【銀魂】シャボン玉に乗せた恋心開幕【沖田総悟】 (ページ6)

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女はストローの1本を口にくわえ、息を吹き込んだ。
何度も何度も息継ぎをしながら、シャボン玉はどんどん大きくなっていく。

いつかテレビで見たような、ワイヤーとか使って作るようなそんなサイズまでシャボン玉は大きく膨れ上がった。

女はもう1本のストローを手に取り、でけェシャボン玉の中にストローを突っ込む。
んなことしてんのに、シャボン玉は形を保ったままゆらゆらと揺れてて割れる気配がねェ。
膨らますのに使ってたストローの先にくっついたまま虹色に光ってる。

先ほどよりも強く、女がストローに息を吹き込んだ。
するとでけェシャボン玉の中に、次々と小さなシャボン玉が現れて好き勝手遊び始めた。

そこで初めて大きなシャボン玉がストローから離れ、ふわりと宙に浮かび上がる。
女は満足げに頷くと、でけェ方シャボン玉の表面を指で突いた。

パン、と音を上げてシャボン玉が弾ける。
そして。

「…うわ……」

思わず口から漏れた、感嘆の声。
シャボン玉が弾けると同時に、中に詰められてた大量の小せェシャボン玉が一斉に外に飛び出してきた。

一つ一つが虹色に輝いてて、シャボン玉なんざ興味ねェ俺でも綺麗だと思っちまう。
もしこれが晴れ渡った青空の下だったら、太陽の光を反射してもっと綺麗だったんだろう。
それを残念に感じるくれェには、俺は目の前に広がる光景に見惚れ、惹かれていた。