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4個 ページ5
「それで、君はどうしてしみったれた顔して空眺めてんの?この空の所為か余計に暗く見えるよ、ほら笑顔笑顔」
初対面のくせして笑いながらズケズケと土足で踏み入って来るような聞き方に、段々と腹が立ってくる。
てめェなんかに、俺の何がわかるってんだ。
「てめェにゃ関係ねーだろィ」
「うん、そーだね。確かになーんにも関係ない。でもねー、そんな辛そうな顔してる奴ほっとく程薄情でもないんだわ」
女はふわりとタンクの上から飛び降りて、何の断りも無く俺の隣に腰かけて来やがった。
「てめェ、何勝手に隣座ってやがんだ」
「まぁまぁ、そうカリカリしないでよ。よ、っと…」
そいつはおもむろに病衣のポケットに手を突っ込むと、中から何やら液体が入った小瓶を取り出した。
ついでにストローももう1本出して、2本のストローを小瓶の中の液体に突っ込んでる。
またシャボン玉作んのかこいつ。
「何すんのかは知らねーが、俺ァシャボン玉なんざ興味…」
「良いから良いから、ちょっと見ててよ」
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年12月4日 22時