大捕り物 ページ17
「良いかてめーら。一瞬たりとも気ィ抜くんじゃねーぞ。僅かでも気ィ抜いたらその時点で死ぬと思え」
土方がいつも以上の凶悪ヅラしながら隊士達に忠告を投げかける。
今日は久しぶりの大捕り物だ。
闇商人からとんでもねー量の武器を密輸入して暴れ回ってる過激派攘夷集団。
監察方が命がけで本拠地を探し当て、どうにか今日の粛清に漕ぎ付けた。
場所は今は使われてねー倉庫街の一角。
敵の数は100人を優に超えるらしい。
対して
まぁAが居る以上、この差は然程問題じゃねーが。
「総悟、A」
「へィ」
「何でしょうか、土方様」
「先陣はいつも通りてめーらに任せる。…死ぬんじゃねーぞ」
土方が俺だけでなくA…俺の
「なーに言ってんですかィ。俺ァまだしも、Aは戦闘用のからくりですぜ?からくりが死ぬわきゃねーでしょう」
「総悟様は私がお護りします。そのお命、容易く取らせは致しません」
俺の
これじゃどっちが男かわかりゃしねーや。
「…なら良い。行くぞ」
さァて、開戦だ。
景気付けにいつもの台詞で幕を開けようじゃねーか。
倉庫の扉を蹴り開けて叫ぶ。
「御用改めである!!真選組だ、神妙にお縄に付きやがれィ!!」
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年12月2日 12時