【銀魂】影は貴女のすぐ傍に【沖田総悟】

影19 ページ48

「えーっと、つまり沖田さんは…私に惚れてたから、ホントなら滅茶苦茶めんどくさかったしできれば仕事サボって寝てたかったにも関わらずわざわざ私の護衛を連日引き受けてくれていた、と…?」

「…まぁ間違ってねーけどもう少し言い方ねーのか。どんなロクでなしに見られてんだ俺ァ」


脱線しまくってた話はAによって本題に戻されたが…何ともひでー言われようで、また溜め息が漏れる。
確かに間違っちゃいねーが、惚れた女にそんな風に見られてるとなると落ち込みたくもなるってモンだ。


「…んで、どーなんでィ」

「へ?どう、とは…」

「だから、これで俺の気持ちはおめーに知られちまったわけじゃねーか。告白らしい告白したわけじゃねーが、この際はっきり返事寄越しやがれ。俺と付き合う気があんのかねーのか」


こんなカッコ悪ィ告白の仕方するつもりは無かったが、バレちまったモンは仕方がねェ。
詰め甘かったし正直フられても無理ねー状況ではあるけど、どう転ぶにしたってひとまず答えが欲しい。

先を考えんのはそれからだ。


Aは目を閉じて、何やら考え込んでるように見える。
暫しの静寂。
短ェ時間の筈のそれが、俺には酷く長く感じた。


どれくれェ時間が経ったのか。
閉ざされていたAの瞳がゆっくりと開かれた。


あぁ、遂に来んのか。
Aは俺のことをいったいどう思ってんのか、その答えが。

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