【銀魂】影は貴女のすぐ傍に【沖田総悟】

影16 ページ45

「ダハハハハ!!こりゃ傑作だねィ。ストーカーさんよォ…アンタはカッコ付けたつもりなんだろーが、こいつにゃ全く相手にされてねーぜ?魔王から姫様助け出す騎士(ナイト)気取るにゃ、ちィとばかし見た目の年齢(とし)重ね過ぎたな」

「くッ…!!言わせておけば、汚らしい幕府の犬風情が!!」


爆笑しながら挑発してやりゃ案の定、バーコード野郎は刀振りかざして斬りかかってきた。
左腕でAをしっかり抱きしめながら、野郎の刀受け止めて弾き飛ばす。


そのまま派手に峰打ちかましてやれば、野郎はあっさり地に伏した。
もう危険は無さそうだし、Aから離れて持ってた縄で野郎をサクっと縛り上げる。


あとはこいつを連行すりゃ、"表向きの"ストーカー事件は一件落着。
おあつらえ向きな輩が居てくれたおかげでストーカー事件の容疑者をでっち上げずに済んだから結果オーライだ。


事を済ませてAの方に目を向けると、何やらぼーっとしながら明後日の方向を見てて。
…こりゃ片付いたの気付いてねーな。


「おい、何ぼーっとしてんだ。終わったぜィ」

「へ!?」

「あとはこいつ連行して終わりでィ。良かったな、これでもうストーカー被害に悩まされるこたァねーぜ」

「ん、そーですね…ありがとうございました、沖田さん」


俺が声をかけて、やっと思考の世界から戻ってきたA。
事件が解決してもっと喜ぶかと思ったが、その反応は淡白なモンで。


しかも何か浮かねー顔してるしどーしたんだこいつ。

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