サプライズってだいたい上手くいかない ページ39
パンパンパーン!!
響き渡った大きな音。
銃声かと思いきや、それは俺らが想像してたのとは全く違うモンで。
「「「おかえりなさい沖田隊長、A副隊長!!」」」
「「…は?」」
俺らの口から揃って漏れた間抜けな声。
明かりがつき、目の前に広がったのは今まさに宴会が始まろうとしてる大広間の光景で。
そこら辺に散ってるカラフルな紙吹雪や紙テープから、さっきの音はクラッカーだったんだとわかった。
「遅かったな総悟、A!みんな待ちくたびれるところだったぞ」
「近藤さん…これいったいどーいうことです?」
「いやァ、最近Aに助けられっぱなしだったからな。総悟がAとデートに行くって言うから、その間に準備しておいたんだ!どうだ、驚いた?驚いた?」
…つまり、俺らが出かけてる間にAを労うための宴会を企画、準備してた…と。
そんで俺は知らず知らずのうちにその片棒を担がされてた、と。
「…イサ兄、その聞き方ちょっとウザい」
「えぇええええッ!?」
「つーか何だってこんな真っ暗にしてたんです?何かあったのかと思って思いっきり警戒しちまったんですけど」
「こ、この方がビックリするかなーって…」
「多分普通に電気ついてた方が警戒心湧かなくてビックリしたと思う」
俺らが思ったことを口々に言うと、近藤さんは部屋の隅っこに引っ込んで畳に”の”の字を書きながら落ち込んじまった。
いい大人が何やってんだか。
暗い厠には怪談が付き物→←電気が消えてるだけでも雰囲気が大きく違って見える
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影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ! (2019年5月24日 0時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします!!無理せず更新頑張ってください!! (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年4月25日 20時