電気が消えてるだけでも雰囲気が大きく違って見える ページ38
「ただいま帰りやしたー」
「…そーちゃん、何か暗くない?」
「あり。そーいや電気ついてねーな」
結局野外で【自主規制】は嫌だっつーことで何もせず帰って来ることになった俺ら。
だが屯所の門をくぐると、何やら様子がおかしい。
夜勤の奴以外はとっくに仕事終わってるような時間だってのに、屯所ん中は明かりがついておらず真っ暗だ。
いつ攘夷浪士どもが襲撃かけてくるともわからねーから、真選組全員が出払うこたァまずねェ。
まだ寝るには早ェ時間だし、いっつも遅くまで仕事してる土方の部屋まで明かりが消えてんのは変だ。
屯所で何かが起こってる、互いがそう理解すんのに時間はかからなかった。
「そーちゃん」
「気ィ抜くんじゃねーぞ」
「そっちもね」
俺は刀を、Aは鎌を手にして気配を消しながら屯所の中へと歩を進める。
職業柄夜目は利く方だから、暗い中で勝手知ったる屯所ん中を歩くのは問題無かった。
「大広間」
「だねィ」
僅かな言葉を交わし、感じる気配の位置を確認する。
どーやら暗い屯所の中で唯一、大広間に複数の気配が集中してるらしい。
何が待ち構えてんのかはわからねェ。
神経を尖らせ、互いに空いた手で障子戸を掴み、タイミング合わせて同時に開け放った。
サプライズってだいたい上手くいかない→←一緒に居る理由なんざ"好き"だけで十分だ
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影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ! (2019年5月24日 0時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします!!無理せず更新頑張ってください!! (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年4月25日 20時