山に登る理由?んなもんそこに浪漫があるからだ ページ32
「へー、江戸にこんなのあったんだ。全然知らなかったよ」
「そりゃお前、あの山と市中見回り以外基本ヒッキーしてっからだろィ」
「ごもっとも」
Aが羽片っぽ失くしてから1週間が経った。
屯所で安静にしてたからか、Aの体調はほぼ元通りになってる。
そんなわけで、病院で約束したある場所へと、俺はAを連れてきた。
「結構高さあるんだねこの山。展望台の眺め良さそう」
「ロープウェイで行かなきゃならねーくれェだからな、そこそこ良い景色見えんじゃねーか?ま、空飛ぶのには敵わねーだろうが」
Aがよく飛んでたのとは違う山の、山頂にある展望台。
そこが今回の目的地だ。
一応最低限、登山道もあるにはあるが…道が悪ィ上にかなりの距離を歩いて登らなきゃならねーってことであまり人気がねェ。
登る奴ァその大半がこのロープウェイを使うらしい。
俺らなら整備されてねー山道でも問題なく登って来られるんだろうが、少しでもAに空を飛んでる時と近い景色を見せるために来たんだ。
今回は
「今まではずっと飛んでたから、こーいうのはなかなか新鮮だよ。割と楽しい、かな」
「そーかィ。山頂着くまではまだかかるから、のんびり景色眺めてな」
「はーい」
便利さは何かの犠牲の上に成り立っている→←深刻なことほど大したこと無さそうに言うよな
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影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ! (2019年5月24日 0時) (レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします!!無理せず更新頑張ってください!! (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2019年4月25日 20時