深刻なことほど大したこと無さそうに言うよな ページ31
「細胞死んでるとこに繋いだって腐って落ちるだけだよ、どこぞのドラゴンゾンビの羽みたいにデロデロすんの見たいわけ?」
「うわ、想像したくねェ」
病院のベッドに横たわったAは、そんなことをあっけらかんとしながら言った。
輸血の点滴してる所為で動けねーから暇なんだろう、指先で自身の羽根をクルクルと弄っている。
重大なことの筈なのにA自身がこんな態度だから、マジで何でもねーことのように思えちまう。
だけど。
「…悪ィ、俺の所為で」
俺がヘマしちまった所為でAの羽を奪っちまったって事実は変わらねェ。
俺が捕まったりしなけりゃ、こんなことにはならなかったのに。
「別に気にしてないよ。片っぽは残ってるから鎌出せなくなるわけじゃないし。もう一緒に空中散歩できないのだけは、ちょっと残念だけど」
ほんの一瞬だけ見えちまったこいつの寂しげな表情に、また胸が痛くなった。
どんなに平気そうな顔してようと、今まで自由に飛べてた奴がいきなり飛ぶ術を奪われて辛くねェ筈がねーんだ。
「悪ィ」
「だから良いって、気にしなくて。そーちゃんが生きてるんならそれで十分だし」
詫び入れるために下げてた顔を上げると、俺がヘコんでる所為かAまで申し訳なさそうな顔になってやがる。
畜生、俺の所為で大事なモン失ったってのに、笑顔まで消しちまってどーすんだ。
どんだけ謝ろうと、Aの羽はもう戻って来ねェ。
なら、俺がこいつにしてやれることは…。
「…A」
「ん、何?」
「調子戻ったら、行きてェ場所がある」
山に登る理由?んなもんそこに浪漫があるからだ→←ドラゴンゾンビってどーやって羽動かしてんだろう
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影咲 遥(プロフ) - めいさん» 無理せず頑張った結果1日空いてしまいました(寝落ち)仕事でなかなか更新できない時もありますが、必ず完結しますのでこれからも読んでやってくださいませ！ (2019年5月24日 0時) (
レス) id: d73cf733f9 (このIDを非表示/違反報告)
めい - めっちゃハラハラします！！無理せず更新頑張ってください！！ (2019年5月21日 20時) (レス) id: 74d4a343bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影咲 遥 | 作成日時：2019年4月25日 20時
