【銀魂】羽付き彼女【沖田総悟】

眠い時に邪魔されると滅茶苦茶腹が立つ ページ45

「「「ほんっとうにありがとうございましたァアアアア!!!」」」

「…別に、仕方なくやっただけだし」


今俺らの…正確には俺の隣に立つAの目の前には、途轍もなくカオスな光景が広がってる。
俺や土方さん、近藤さんを除く隊士の殆どが、一人の少女に大声で感謝述べながら土下座してるのだ。
これをカオスと言わず何と言うのか。


「別に、近藤さんに頼まれてやっただけだから。土下座とか要らないんだけど」

「それでも俺ら、A副隊長に看病してもらったから元気になったんスよ!」

「そうそう!だから感謝くらいさせてください!!」

「えー……」


件(くだん)の流行り病が真選組に蔓延しまくって6日目。
隊士の殆どが元気になり復帰を果たした。
感染自体が遅かった近藤さんはまだ復帰できてねーが、それでも他の隊士達よりも早いペースで快方に向かってる。


此処までみんなが回復してりゃ、これまでみてーにA一人が無理する必要も無く。
1週間弱にわたって野郎どもの看病役を務めていたAは遂に良い意味でお役御免となったわけだ。


それで野郎どもは感謝の気持ちを伝えるべく、こうして土下座なんてしてるんだが…目の下にパンダ顔負けの濃いクマをこしらえたAはぶっちゃけ、ドン引きしてる。
こんなんされてAが喜ぶとでも思ってんのかこいつらは。


Aの機嫌もどんどん悪くなってるし、空回りも良いとこだ。

クマはの原因は寝不足だけじゃないらしい→←下心ありきで寄って来る奴の中には必ず1人ドMが混じってるから気を付けろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す