【銀魂】羽付き彼女【沖田総悟】

親子は嫌なとこばっか似るけど良いとこだって少しは似る……かもしれない。 ページ36

ところ変わって俺達がやってきたのは万事屋。
幸い今はクソチャイナもメガネも居ねーようで、ひとまず邪魔は入らなそうだ。


ちなみにAは俺の膝に頭乗っけて寝かせてる。
さっきの負傷が地味に響いてるらしい。
内臓とか痛めてなきゃ良いが。


「んじゃ、キリキリ吐いてくだせェ旦那。逮捕すっか血祭りにすっかはそれで決めるんで」

「おいおい、何なんだよそのDeath or Die、みてーな選択肢…だから俺何もしてねーんだってば」

「それ決めんのは容疑者じゃなく俺ら警察でさァ」

「それって職権乱用じゃねーの?ったく…。ちっとばかし、長ェ話になるぜ」


俺とAの予想通り、旦那は昔攘夷浪士…否、攘夷志士だったらしい。

攘夷四天王の中で唯一素性が知れていなかった伝説の攘夷志士、白夜叉。
それが万事屋の旦那、坂田銀時。

只者じゃねーのはわかってたが、まさかそこまでの有名人だったとはねィ。


「あ、今は何もしてねーからな?念のため」

「そりゃわかってるんで、さっさと話先に進めてくだせェ」

「へーへー。ありゃ何年前だったか…俺らが天人と戦争してる真っ最中に、俺らに味方してェっていう天人の夫婦が来た。予想はつくだろうが…その夫婦の女の方が千鶴、多分今お前の膝で寝てる嬢ちゃんの母親だ」


"マジでそっくりだったぜ、今のその子と"なんて懐かしそうに目ェ細めながらAを見るモンだから、俺ん中でモヤモヤした嫌な感覚が渦巻いた。
旦那が見てんのはあくまでこいつの母親であって、こいつじゃねーのに。

思い出話ってのは不思議と長くなる→←漫画とかでよくクルクル回りながら吹っ飛んでく奴が居るけどあれ、現実世界だとギャグじゃ済まねーからな。普通に死ぬからな。

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