【銀魂】羽付き彼女【沖田総悟】

職場に慣れんのが新人の仕事 ページ22

「最近動きが活発化している攘夷浪士共について、ザキから報告が入った。どうやらアジトの場所を突き止めたらしい。一般市民にすら手ェ出す危険な連中だ、なるべく早く叩かなきゃならねェ。3日後の夜、奇襲を仕掛けて一気に殲滅する」


新人が入隊してから1週間。
そいつらが真選組の環境に少しずつ慣れ始めてきたとこで、俺たちの元に土方からそんな知らせが舞い込んできた。
3日後たァ、また随分急な話だ。


新人共はどいつもこいつも不安げに顔を曇らせてる。
まぁ無理もねェ、入隊早々に粛清の現場に遭遇するなんざ思ってもみねーだろうし。


チラリと後ろの方に目を向ければ、他の新人ほどじゃねーものの表情が硬くなってる桐谷の顔が見えた。
いきなり一番隊に配属されただけあって、剣の腕は確かだ。
それはここ数日、新人指導と称して何度か打ち合って確認した。


だが幾らなんでもこのタイミングの粛清にゃ、新人は混ぜたりしねェ。
んな死人を増やすような真似、近藤さんは絶対許さねーだろうし。


「ま、安心しな。新入りをいきなり粛清に連れてったりはしねーよ。行くんならもーちょい真選組(うち)に慣れてからだ、んな硬い顔する必要はねーぜ」

「は、はい!ありがとうございます、沖田隊長!」


柄じゃねーが、こういう言葉かけてやんのも一応隊長の仕事だったりすっから仕方ねェ。
直接俺の言葉を受けた桐谷を筆頭に、新人連中の表情からこわばりが消えていく。


とりあえずこいつらの緊張も取れたみてーだし、こっちはこれで大丈夫だろう。
さて、問題は…。

別に自分に向けられてるわけじゃなくても殺気はビビる→←自分の過ちを認めるのは難しい

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