【銀魂】羽付き彼女【沖田総悟】

初対面の相手にいきなりあだ名呼びされると変な気分になるやつ ページ19

桐谷の言葉に、Aの表情が見る見るうちに不機嫌モードに変わっていく。
ただでさえ初対面のヤローと顔合わせるっつーことで機嫌悪くしてんのに、何余計なことしてくれてんだこいつ。


「俺、小さい頃からずっと宗ちゃんって呼ばれてたんスよ。宗助って名前なんで」

「何で初対面の奴にそんな馴れ馴れしい呼び方しなきゃなんないの。てかアンタのあだ名なんて知らないし。私にとっての"そーちゃん"はこいつだけだよ」


グイッ、とやたら強く腕引っ張られてAの方に体が寄せられた。
あ、胸当たってる。


今晩は存分に堪能させてもらおう。
…とか考えてる場合じゃねーな、Aの機嫌最高潮に悪くなってやがる。


「ま、そーいうことでィ新入り。こいつが"そーちゃん"って呼ぶのは俺だけなんで、間違っても変な勘違いすんじゃねーぞ。ま、精々くたばらねーようにしっかり鍛錬するこった」


これ以上Aの機嫌を悪くさせる前にと、早々に入隊の挨拶を切り上げてその場を離れる。
あーあ、こりゃまた登山コースだな。

未だ俺の腕を抱き寄せたままのAを横目に見ながら、俺はこっそり溜め息をついた。

一発しけこむ時は雰囲気と気分を良くしてからにしろ→←文章なら伝わるモンも声にすると上手く伝わらない

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