【銀魂】羽付き彼女【沖田総悟】

文章なら伝わるモンも声にすると上手く伝わらない ページ18

「一番隊に入隊することになりました、桐谷宗助です!よろしくお願いします」


翌日、土方が言ってた通り新人隊士の1人が一番隊に入ってきた。
新人をいきなり一番隊に所属させるっつーのもなかなか珍しい。


一番隊は粛清の時、先人切って攘夷浪士共ん中に突っ込んでいく役回りだ。
それ故に他のどの隊よりも死が身近に存在してる。


入隊したばっかで真選組のやり方も何も知らねーような奴をんなとこに送り込めば、結果は火を見るよりも明らかなわけで。
だから大抵どっか他の隊で経験を積んでから、使えると判断された時点で初めて一番隊に入隊してくる。


けど今回の桐谷って奴は、新人にも関わらず早々に一番隊(うち)に入隊となった。
いったいこいつ何者だ?


「ふーん…いきなり一番隊ってのも珍しいね、そーちゃん」

「確かにねィ。土方のヤロー何考えてんだか……あ?」
「そんなに珍しいことなんスか?……あれ?」


全く同じタイミングで、全く違う言葉が重なった。
そのことに俺と桐谷は揃って首を傾げる。


「私、そーちゃんに話しかけたんだけど」

「あれ、俺のことッスよね?宗ちゃんって」

「は?何言ってんの?」

初対面の相手にいきなりあだ名呼びされると変な気分になるやつ→←空は広いが案外障害物だらけだったりする

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