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沖「ッ!?Aさん!!」
俺の視界に入ってきたのは、部屋のど真ん中で突っ伏すようにぶっ倒れてるAさんの姿だった。
靴を脱ぎ捨てながら部屋に飛び込んでAさんの体を抱き上げる。
見た感じ外傷はねェが、顔色が悪くぐったりしてる。
もしかしてどっか悪ィのか?
Aさんの姿が病弱な姉のそれと重なって、俺を余計に焦らせた。
沖「病院…!!」
Aさんを抱き上げて病院に連れて行こうと飛び出したところで、聞こえてきた謎の音。
ぐぅ〜…
沖「……ん?」
その謎の音は、Aさんから聞こえてきたように感じた。
そして俺はすぐ、その音の正体を知ることになる。
『…お、腹…すいたぁ……』
沖「……へ?」
意識が戻ったらしいAさんの口から漏れたそんな言葉。
それで俺は、Aさんの今の状況を理解した。
沖「……Aさん…最後に飯食ったの、いつですかィ…?」
『……総くんと、食べたお団子…』
Aさん、アレ飯じゃなくておやつでさァ。
いやそうじゃなくて。
俺がAさんとデートして団子食ったのは4日前。
つまりAさんは少なくとも3日間何も食ってねェわけで。
沖「……飯、食いに行きやしょうか」
行き先変更、ファミレスだ。
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時