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刀牙爺さんのさりげない心遣いに甘えて、真昼間から刀牙爺さんと一緒に酒を楽しみながらいろんなことを話した。

Aさんのこと、真選組のこと、武州に住む姉上のこと。
なかなか口に出せずに居た心ん中の蟠りも全部吐き出せて、酒が無くなる頃には心がすっかり軽くなっていた。


流石に近藤さんの刀を持ったまま泊まり込むわけにもいかねェんで、夕方にはお暇することにした。


刀「"鬼嫁"美味かったぞい。またいつでも来ると良い、わしも良い酒を用意して待っとるぞ」

沖「わかりやした。俺も次来る時にまた持ってきまさァ。今日はありがとうございやした、刀牙爺さん」

刀「うむ。総悟くんよ、Aちゃんは話のわからん女ではない。もし何か言いたいことがあれば、はっきり口にすることじゃよ」


刀牙爺さんに見送られながら、俺の部屋へと繋がるゲートを潜る。
近藤さんに刀を返して、その斬れ味の良さに感動した近藤さんに今度紹介しろとしつこく言われ。

騒ぎを聞きつけた土方に昼間っから酒飲んで来たことを怒鳴られて。
あれこれ済んだ頃には、すっかり遅い時間になっていた。


日付も変わっちまってるし、流石にこんな時間からAさんのとこに行くのは迷惑だと思い、今日はそのまま屯所で休むことにする。
隣にAさんが居ねェからか、変に落ち着かなかった。


沖「…明日、朝一で逢いに行くかねィ…」


見回りついでにちょっと顔見に行くくらいなら、Aさんも文句言わねェだろう。

早く明日の朝になれ。
そんなことを思いながら、俺は眠りに就いた。


だが俺はこの時、Aさんに逢いに行かなかったことを後悔することになる。
それから3日ほど、Aさんには逢えなかった。



―――――――――――――――――――――――――
次回更新より、続編へ移行します。

徐々に閲覧数も増えてきていて、嬉しい限りです。
これからも少しずつ更新して参りますので、どうか長い目で見守っていてくださればと思います。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 妖怪   
作品ジャンル:アニメ
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時

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