【銀魂】大江戸妖怪戦記【沖田総悟】弐

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『あぁ、それなら"肉吸い"の仕業だろうねぇ…』

沖「肉吸い?」


Aさんに夕飯を馳走になりながら、土方に言われたことを聞いてみる。
するとやっぱり妖怪の仕業なのか、Aさんはあっさり答えを導き出した。


『そう。その名の通り、人間の肉を吸い取る妖怪。現れるのは決まって夜、暗い時間。見た目は十代の美女らしいよ、見てみたくない?』

沖「いや、別に。俺ァAさんにしか興味ねェんで」

『おやおや、嬉しいことを言ってくれるねぇ。それじゃ、そんな総くんを信頼して…今晩は肉吸い退治と洒落込もうか。既に被害者が出てる以上、放っておけば妙な死体が増えるばかりだし。サド丸くんは、今日はちょっとお留守番かな。鬼門に行かないなら、ついて来ても危ないだけだから』

河「わかりましたです!お風呂で水浴びして待ってます!」

『よしよし、良い子良い子』


頭(つーか皿の部分)を撫でてもらって嬉しそうにするサド丸。
お前ちょっとそこ代われ…じゃなくて。


鬼門を壊しに行く時は、必ずサド丸を同行させるようにしてる。
目的は勿論、サド丸の故郷に近い鬼門を探すためだ。


サド丸と出会ってから既に何箇所か鬼門を処理してるが、今んとこ近い場所は見つかってねェ。
Aさんの言う通り、同じような出口はなかなか見つからねェようだ。


ただし今日みたく、鬼門が絡まねェ場合サド丸は留守番だ。
サド丸はまだ子供で妖気も弱ェから、他の妖怪を相手にすんのは危険なんだと。


ちなみにサド丸が屯所に居ても平気な理由も、妖気が弱くて他の隊士達に影響が出ねェからだ。

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