6-10 ページ40
思わぬところで歳の離れた酒飲み友達ができた。
朧車に目目連に河童、鬼。
日に日に増えていく妖怪の知り合い。
Aさんと再会してから俺の日常は非日常に変わっていった。
普通なら考えられねェようなことばっか起こるが、俺はこの非日常を心底楽しんでいる。
沖「…Aさん、ありがとうございやす」
『…?どうしたのさ、急にお礼なんて。私は何もしていないよ?』
沖「何となく、言いたくなったんでさァ。Aさんのおかげで、最近毎日が楽しいんで」
『…そっか、それなら良かったよ』
月明かりだけが照らす部屋の中で、微かにAさんの嬉しそうな横顔が見えた。
それに満足して目を閉じる。
酒の力も手伝って、睡魔はすぐやってきた。
『おやすみ、総くん』
Aさんの鈴のような声を最後に、俺の意識は闇に溶けていった。
後日の討ち入りで、刀牙爺さんに研いでもらった菊一文字の斬れ味がとんでもねェことになってて驚いたのは、また別の話。
土「…総悟、お前の刀いったいどうしたんだ…?何か、やたらよく斬れるっつーか…」
沖「Aさんに腕の良い鍛冶師紹介してもらったモンで。研いでもらったらこの通りでさァ」
近「お、良いなァ総悟!良かったら今度、俺にも紹介してくれないか?」
沖「ん、まァそのうち…」
流石に鬼は紹介できねェだろうな、なんて思った今日この頃。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時