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そんでここまで来て気になったことが、もう1つ。
沖「…Aさん、さっきから滅茶苦茶視線と気配感じるんですけど…」
そう、この商店街に入ってからやたらといろんなところから視線と気配を感じるのだ。
敵意感じる視線ではねェものの、こうもジロジロ見られてると良い気はしねェ。
『あー…まぁ、ここは妖怪達の商店街で人間のお客さんは珍しいからねぇ。みんなー、この人安全だから隠れてないで出ておいでー!』
Aさんが声をかけた途端、どこにそんなに隠れてたのかと聞きたくなるレベルであちこちから妖怪達が飛び出してきた。
ガキみてェな大きさの奴らが殆どだが、少し離れた場所には人間の大人とそう変わらねェ見た目の奴もちらほら見える。
「人間、人間だ!」
「Aさま以外の人間初めて見た!」
「イケメンのおにーさんだ!」
「すっごーい!!」
何でこいつら、やたらとキラキラした目を向けてくるんだろう。
サド丸ん時もそうだったが、俺まさかの妖怪に懐かれる体質とか?
「Aさま、Aさま!この人がAさまの良い人ですか?」
『フフフ、そうだよ。カッコ良い人だろう?とっても頼りになる人でねぇ…』
沖「ちょ、Aさんッ!?」
まさかAさんにそんなこと言われるなんて思ってもみなかった。
ド直球な褒め言葉に、俺の顔は熱を持っていく。
「ねぇねぇ、Aさま!このおにーちゃんのこと好き?好き?」
『うん、だーい好き』
沖「ゴフッ…」
衝撃強すぎて吐血した。
『あれ、総くん!?何で吐血!?』
沖「いや、ちょっと衝撃が…」
Sは打たれ弱いんでィ。
いや嬉しかったけど。
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時