5-19 ページ27
沖「Aさん、この河童(仮)まだガキなんでしょう?ガキが見知らぬ奴ばっかのとこにいきなり放り込まれるって聞かされちゃあ不安になるに決まってまさァ」
『あっ…そ、それもそうだよねぇ……それじゃあ神社に一緒に置いて…ってあそこの周り水辺無いじゃん!駄目じゃん!!あぁ、もう…どうしたら…』
狼狽えてキャラ崩壊起こしてるAさんに苦笑しつつ、Aさんの腕の中から河童(仮)を抱え上げる。
『あれ、総くん…?』
沖「Aさん、河童ってキュウリと水辺ありゃあ大丈夫って認識で合ってますかィ?人間に危害加えることは?」
俺の急な行動にキョトンとしてるAさんに問う。
有名どころとはいえ、妖怪素人の俺が河童のことについて知ってることなんざこの程度だ。
もし違ってんなら改めねェと。
『えっと、うん。それで間違っていない筈だよ。河童は人間から尻子玉を抜くって言われてるけど…河童ちゃん、そういうことする…?』
河「い、いえ…ぼく人間の世界って来るの初めてで…そういうことしようとは、思わない…です…」
沖「なら問題ねェや。Aさん、こいつ帰れるまで俺が飼いまさァ。屯所なら庭に池あるし、キュウリありゃ良いんなら飯代だってそうかかんねェでしょう。もし屯所の連中に見つかったら、Aさんに貰った天人のペットって言い張るんで口裏合わせてくだせェ」
『……え、えぇ!?で、でも総くん…それは…』
Aさんは言葉の意味を噛み砕けなかったのか暫く呆然とした後、初めて見るような顔で驚きを示した。
Aさんもこんな顔すんのかと、俺も少しだけ驚いた。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時