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沖「Aさーん、戻って来てくだせェー。意識どっか別の場所に飛んでまさァ」
『……ハッ。ゴメンゴメン、つい河童ちゃんが可愛くてねぇ…ところで河童ちゃんは、どうしてこんなところに居るのかな?ここの湖、さっきまでミズチが居たから危ない場所だったと思うんだけれど…』
思考トリップから戻ってきたAさんが、河童(仮)に目線を合わせて聞いた。
河童って人語わかんのか。
河童(以下河)「あ、あの…その、さっき…鬼門にうっかり飛び込んじゃって…この湖に出てきたと思ったら、鬼門がすぐ閉じちゃって…帰れなくなっちゃいました…」
あ、喋った。
しかも結構流暢だ。
『うわ、それ本当かい?あちゃー…やってしまったなぁ、ゴメンね河童ちゃん。さっき私が鬼門を閉じてしまったんだよ…確認作業を怠るとか、何という失態…抜かった…』
沖「こっち側に取り残されちまった、ってことですかィ…」
Aさんが河童を抱いたままがっくりと肩を落としてその場にへたり込んだ。
つまりこの河童(仮)はAさんが鬼門を閉じちまったから家に帰れなくなった、と。
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時