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そんなわけで数時間ほどAさんとの昼寝タイムを楽しんだ後、Aさん手製の夕飯をご馳走になりながら、Aさんの妖怪講座は始まった。


『まずは基本的なところ。妖怪とは何ぞや?って話からするとしようか。もしわからないことがあれば、いつでも質問するように』

沖「へィ、A先生」

『妖怪っていうのは人知の及ばない超常現象、もしくはそれを引き起こす存在のことを言うんだ。昔っから人間は自分達が理解できない現象に出遭った時、それを"何か"の所為にしたがった。その"何か"に充てられたのが妖怪ってことだね』


Aさん曰く、妖怪は元々存在しねェモノだったという。
けど人間が自分達の理解の及ばない現象に理由を付けたがって、そういう存在が"居る"と信じ込んで、その思いや信仰が凝り固まって生まれたのが"妖怪"なんだと。


『人間の思念っていうのはね、それだけ強いモノなんだよ。1人1人のそれは小さくても、それが纏まれば存在しない筈だったモノにも形を与えてしまう。そうして本当にその現象を引き起こす存在として生まれてしまったのが、妖怪ってわけさ』

沖「未知の存在を勝手に信じて、その結果マジで生み出しちまった…と。まさしく自分で蒔いた種、ってやつですねィ」


『その通り。そういう意味では人間の自業自得とも言えるけど、それを生み出したのは"過去の人間"なわけだ。今を生きる人達は何も知らない。今の時代、妙な現象が起きたって、それを妖怪の所為だ何だと言う人ってそうそう居ないでしょう?

無実の人間が、存在するなんて思ってない妖怪にやられて死んでいく。そういうのを防ぐために、私は退魔師なんてやってるのさ。妖怪だけが一概に悪とも言えないから、人間に危害を加えない子達は保護してるんだけどね』


Aさんは優しい人だ。
人間も妖怪も、罪のねェ奴は両方護ろうとしてる。

人間と妖怪、その両方の味方して、一歩間違えばどっちからも疎まれる存在になりかねないってのに。


そんなAさんのために、俺は何ができるんだろうか。
そんなことを考えてるうちにいつの間にか、飯は全部食い終わってた。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 妖怪   
作品ジャンル:アニメ
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時

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