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沖「Aさん、俺のために頑張ってくれんのは嬉しいんですけど…それでAさんが体壊しちゃ意味ねェんですよ?無理すんのだけはやめてくだせェってこの前言ったじゃねェですか」
『うっ…』
沖「だいたい、飯食い忘れる程集中してたってこたァこの3日間一睡もしてねェんでしょう?飯も食わず休みもせずで作業してりゃ倒れるに決まってまさァ。Aさんが倒れてんの見て、俺がどんだけ心配したと思ってるんですかィ…もっと自分を大事にしてくだせェ。Aさんが苦しんでるとこなんざ、俺ァ見たくねェんでさァ」
Aさんの表情が暗くなっていく。
俺の言葉で罪悪感を感じてんだってこたァわかるが、こればっかりはちゃんと言わなきゃならねェ。
Aさんは自分を顧みねェことが多い。
何かあってからじゃ遅ェんだ。
『…ごめんね、総くん…君には、心配をかけてばかりだよ…』
沖「そう思うんだったら、もう無理しねェでくだせェ。今までは頼れる人が居なかったかもしれねェですけど…これからは俺が傍に居まさァ。独りで何もかも抱え込む必要はねェんですよ。Aさんのこたァ、俺が絶対護るんで…Aさんも俺のこと頼ってくだせェ。まだ頼りねェかもしれやせんが、すぐにでもAさんのこと護れる男になって見せまさァ」
『……うん、ありがとうね総くん。もう1人で無理したりしないよ、何かあったらちゃんと総くんに言う。だから…総くんも、何かあったら言うんだよ?無理をしないで欲しいのは、私も一緒だからね』
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影咲 遥(プロフ) - 腐葉土さん» 初めまして、作者の影咲と申します。お気に入り登録をして頂きありがとうございます!こうして感想を頂けるのも初めてでして、大変嬉しく思っています。これからも頑張って更新していきますので、応援して頂ければ幸いです。コメントを頂き、本当にありがとうございます! (2017年9月19日 1時) (レス) id: 6088c20e27 (このIDを非表示/違反報告)
腐葉土(プロフ) - 失礼します。お気に入り登録させて頂きました。文が上手で、見てて楽しいです!作者様のペースで構いませんので、更新頑張って下さい。 (2017年9月18日 22時) (レス) id: a61a5945a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影咲 遥 | 作成日時:2017年9月14日 13時