【銀魂】ドSなあいつは好敵手【沖田総悟】

白玉ぜんざい1杯目 ページ10

「あれ、また来たの?」

「来ちゃ悪ィか。白玉ぜんざい1つ、あときな粉団子2本」

「毎度あり。別に良いけど、すっかりうちの味に惚れちゃったねぇ?ん?」

「気持ち悪ィ顔でニヤつくな鬱陶しい。良いからさっさと出しやがれ」

「失礼だなコンニャロー。ほい、白玉ぜんざいときな粉団子」


少しばかりカオスな出会い方をしてから早1ヶ月。
未だに俺ァこうしてこいつの店、古賀甘味堂に通ってる。

それというのも、俺がこいつの作る甘味の味にすっかりハマっちまった所為だ。


あの日出されたみたらし団子の味は今まで食ったことねーレベルで絶品だった。
売れ残ったやつで、作ってから数時間経って少し硬くなってるとは言われたが…出てきたのは作り立てとほぼ変わらねェモチモチとした柔らけェ団子。


これで硬くなってるたァ、作り立ての団子はどんだけ柔らけェんだ。
上にかかってるみたらしもすっきりとした程よい甘さが口いっぱいに広がって滅茶苦茶美味ェ。


正直舐めてた。
大口叩いちゃいるが、実際に食えばそこらの甘味処の味と何も変わらねーモンだと。


だがこいつが作った甘味の味は、良い意味で俺の期待を裏切った。
サボリが目的とはいえ、それなりの数の甘味処を回ってきたが…此処より美味ェ団子には巡り合ったことがねェ。


食えば落ちる、まさにこいつの言葉通り。
結果、他の店の甘味を食う気にゃなれなくなった俺は此処に通う破目になっちまったわけだ。

白玉ぜんざい2杯目→←店主紹介

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す